プロフィール

Author:homia
homia(ほみ)
2004年春、山岸涼子の「テレプシコーラ」を読み
同年8月東京バレエ団40周年記念ガラからバレエに通い始める
2006年7月7日ブログ開始

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年末ご挨拶をしておこう
29日は仕事を終えて東京駅へ。普通の東海道線ながらちょっと贅沢してグリーン席。
お隣に誰も座らなかったので悠々とダンスマガジン2月号を読みながらの移動。
とっぷり暮れた寒い強羅にたどり着き、姉の一家と合流して宿へ。
遅めの夕食をのんびりおいしくお腹一杯食べ、酔っ払いました。
30日は私のリクエストでポーラ美術館へ。
ドガ、ダリ、シャガールのバレエ「美術の身体表現」を見てきました。
ポーラに行く前に星の王子様ミュージアムにも行ってしまったのと
過食、飲酒、夜更かしがたたってか肩こり足のむくみ全身倦怠。
え?二日酔いではありません。
最近自分の家以外で眠ると疲れる。うーん、こんなんでミラノに行けるのか。
ともかく今ひとつの体調で鑑賞してしまったので書けるほどの感想がなく。
図録は買ってきたので後のお楽しみ。
前々からバレエ関連の歴史を自分の頭に叩き込みたいと思っていたので、図録中の関連年表にもけっこう期待。
何ページかにわたるそれが、会場ではばばんと大きな一枚のボードでした。
それをゆっくり読む時間と気力がなかった。
数々の美しい絵画より「薄井憲二バレエ・コレクション」に感じ入っておりました。

やっぱり慌しかったですね。
早めに宿に着き、繰り返し風呂に入ってだらだらすごす、でちょっと贅沢に食べてちょっと飲む。
翌日はあまり寝坊しないで周辺に散策に行ったりする。食べた分は消費。
で、のんびりもう一泊。というのがしたい。

書いているうちに日付は変わって大晦日。
煮しめとなますを作って水周りだけは掃除して。
多分見るに耐えない紅白の、審査員が写るときだけ見るというのは不可能なので録画して後でチェック。
見たいのは勿論吉田都さんと、実は内野聖陽さんだったりして。

年が明ける前にもうひとつ書ける可能性は低いので年末のご挨拶をしておきます。
7月7日にブログを始めて半年とちょっと。
始めるきっかけを作ってくれた人、背中を押してくれた人。読んで下さるみなさま。
ありがとうございました。
どうやら来年も引き続きバレエ一色で走りそうな気がします。
ダンサーたちが元気で踊れますように。
舞台と客席にいろいろなおもいがあふれていきかうときに出会えますように。
私にもあなたにも。
2007年もよろしくお願いします。

ただの日記 | 【2006-12-31(Sun) 00:22:34】
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明日は仕事納め
日付は変わっていますが気分としては明日な29日が仕事納め。
その足でちょこっと一泊出かけてきます。
新年は4日から仕事ですからゆっくりするというより慌しくするだけの一泊ですが、これでも例年より年末年始の休みが一日多い。
今日届いたダンスマガジン2月号は道中のお供用にとってあります。

マリインスキーが終わった頃、残る3公演の感想はさっさと書いて、年内に2006年回顧をしようなどと甘いことを考えていました。
この分では年内に3公演の感想を上げるのすらあやしい。
ロパートキナの白鳥の湖映像もスーパーバレエレッスンもHDDに溜まっている。
なんだか他にもネタも出てきているし、新年は仕事始めがバレエ始め。
うーん。やっぱり欲張りすぎなのですね。

年賀状はスペシャル筆ペン手書きを残して投函済み。
まあいいや(こればっかり)行ってきまーす。

ただの日記 | 【2006-12-29(Fri) 01:09:42】
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年末です
日曜日無事にバレエ納めしてきました。
24日の日曜日〜カップルと家族連れの只中にどうしよう、
というのは全然気になりませんでした。
思い返せば15日の初台も21日の上野もいつもとは違う、12月ぐらいはバレエ、子供にもバレエ、な雰囲気でしたし。
感想は別途書こうと思います。

ようやく年賀状がプリンタから吐き出されました。
あとは一言書いて切手を貼って。
明後日朝には投函!

ただの日記 | 【2006-12-26(Tue) 00:33:53】
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明日でバレエ納め
どうしてもすぐやらなくちゃ!なことは多分ないのですが、まあ年内にやっておかなくちゃ、なことはけっこうあるはず。
年内残り少ないし、年末年始はたいして休みのない業界にいるので結局あたふた正月を迎え、あらやってないわ、状態になりそうです。
年賀状もまだ書いていません。
11月後半から怒濤のバレエ鑑賞三昧だったので、それ以前に年賀ハガキの内容を決めて手配しておくべきだったのについついのばしてしまい。
マリインスキーに通っている最中に
「ああ、もう毎年の水準の年賀状はあきらめよう。無理するのはやめダー」
と覚悟を決めて楽になってしまいました。
今すぐに「あれはどうしたの?」と言われることはないけれど、正月明けにはくるわよねえ、なこともいくつか。
そんな状況だというのに久々の何もない家にいる一日休みをだーらだらと過ごし。
それが幸せだったからまあいいことにしよう。
ぼーっとすることも、時間のことを考えないで過ごすことも(いつも考えていない)必要だと思っておきましょう。
そんなときにも常に傍らにあるのがバレエ。本当にバレエ一色。

明日は初台で新国立劇場バレエ団の「シンデレラ」
クリスマス時期にバレエを観るのはこれで3年目。
2004年は友人とマールイのくるみ(クチュルク&ミハリョフ)で、2005年が親戚の若者と新国立のくるみ(西山&サラファーノフ)
で、今年は宮内さんを見てみたいなっとチケットをとったのはよいのですが独りです。
う〜ん。その事実が気になるのではなくて、やはり劇場にあふれるカップルと家族連れの中にひとりで入っていくのかぁというビビリです。
いつもは独りが気にならないのですが、よりによって24日の日曜日ですから。
女性一人のバレエ鑑賞者はとても多いので、まあ明日も同士はけっこういるだろうと思うのですけれど。

ただの日記 | 【2006-12-23(Sat) 23:01:55】
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K-BALLET COMPANYのくるみ
K-BALLETのくるみ、松岡&輪島ペアの日を観てきました。
熊川版くるみは初めて。なかなかおもしろい。装置と衣装が豪華。
輪島さんの王子を見たくて取ったチケットでしたが、今日のブラボーは

康村和恵さんのアラビア
スチュアート・キャシディのドロッセルマイヤー

輪島さんには不完全燃焼。期待しすぎ?いえ調子が良くなかったと思います。
安定感がない。ソロはまだいいのですがサポートにヒヤヒヤ。
ソロもいつもの輝きがない。
松岡さんはキラキラしていましたが、輪島さんが影を落としてしまう。
輪島さんは好きで期待しているし応援モードなのですが、今日はちょっと。
2月のジークフリートで挽回してくださいね。
相手は都さんだからプレッシャーがかかるのでしょうし、またいろいろ言われるでしょうけれど、私はとっても楽しみ。
熊川さんと似てるんだな、と感じることもあるけれど、輪島さんは輪島さんで魅力的なダンサーになってほしい。
好きですよー、応援してますよー。

勝手に叫んでおります。

バレエあれこれ | 【2006-12-22(Fri) 00:03:43】
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白鳥の湖その他、マリインスキー公演を振り返って
立て続けに3回観た白鳥の湖についてあれこれ分けて書いているが、別々の3つの公演の感想よりあきらかに長くなっている。
こんな幸せな3連続鑑賞はない。金曜も月曜も休んでいいのだったら8日から全公演通いたかった。
コルスンツェフは降板してしまったがロパートキナを2回見られたのだし、実はソーモワよりテリョーシキナの全幕のほうが良さそうだったなと後から思い。
欲張ってはきりがない。

アンドレイ・イワーノフの道化!
いつも変わらない高いレベルのテクニックと演技に感動。この方ひとりにスタンディング・オベーションしたいぐらい。
全公演で道化を踊られたようですが、この回はちょっとお疲れだったのね、がないらしい。私が見た3回はいつも変わらず素晴らしかった。
グランド・ピルエットのあのスピード。緩急自在に操っている。
これでもかと出てくる様々なジャンプの空間姿勢の鮮やかさ。
祝宴の場を皆が去っていく最後に道化はクペで去るが、最後にあがっていた脚がぐるんっと見事な軌跡を描いて軸足に収納されるかのように戻っていくのがいつも印象的で感嘆した。
3度見ても「おおっ!」という感じ。
テクニックもだがさらに感動したし発見だったのが演技、道化の役どころ。
彼はパ・ド・トロワの第2ヴァリの女性に恋している。今回は3回ともオレシア・ノーヴィコワだったので便宜上オレシアとするが、イワーノフの道化は
「オレシアちゃ〜ん!好き!大好き!ああオレシアちゃん」
「うーっ胸が痛いよ締め付けられるよ、オレシアちゃんなんて素敵なんだ」
「どうか僕の花を受け取って下さいっ」
「ああ、返されちゃった。でもオレシアちゃんが手にした、キスした花なんだ、ああオレシアちゃん」
というせりふでも聞こえてきそうな演じぶり。
おかしくてかわいくて、でもそのまっすぐに恋する女性に向かっていく様が恋を知らない王子を際立たせる。
実際道化の様子を見てどの王子も明らかに「僕にはわからない、それなのに花嫁を選ぶなんて」という様子を見せる。
道化はここまで存在することができるのだという発見。
連日大拍手をもらっていたが、あくまで道化としての本分を超えることない姿勢にまた好感。
アンドレイ・イワーノフの道化はまた見たいし、彼のあの熱い投げキッスを受けてみたい。

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バレエ公演感想 | 【2006-12-19(Tue) 23:59:42】
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マリインスキー・バレエ「白鳥の湖」オディール、王子
今更ではありますがマリインスキー「白鳥の湖」の続き。実は後もうひとつ書く予定だったり。

オディール
最も妖艶でアピール力抜群なのがヴィシニョーワ。王子なんか手もなくひねってやろうというやる気が見える。
その妖艶で魅惑的なまなざしに見つめられたらイチコロという怖いオディール。
パヴレンコ、ロパートキナが黒に赤とゴールドの衣装であるのに対し、彼女だけが黒にブルー。
オデットもそうだが振付もヴィシニョーワだけが明らかに変えているところがあった。
王子とのGPDD、アダージョの最初の方、上手手前から王子の片手を取り王子に引き寄せられる形でジャンプする動作を繰り返すところ、ヴィシニョーワ&コールプ組だけしっかりリフトになっていた。
リフトを多用していたのは第1幕第2場も同じで(むしろ他の組が調子などによりリフトを控えめにしたのかもしれない)
この二人の身体能力を生かしてよりアクロバティック。
それがスカッとして魅力的だと言うことも出来るし、そこまでやらない方が好みだと言うことも出来る。フェッテもダブルを入れていたのは彼女だけ。

パヴレンコは奇をてらうことなく、まなざしの強さや踊りの輪郭でオディールとして存在していたと思う。どうも回転系が弱めなのが残念。

同じように奇をてらうことがないのに鮮やかな印象の残したのがロパートキナ。

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バレエ公演感想 | 【2006-12-19(Tue) 22:23:06】
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新国立劇場バレエ「シンデレラ」、NHK「白鳥の湖」放送ちょこっと
忘年会だ初台と続いてさらに週末も別なことで出かけていました。
まだマリインスキーの白鳥の湖の続きがあるのですが「シンデレラ」をすこしだけ。

15日の初日を観てきました。
シンデレラはアリーナ・コジョカルで王子がフェデリコ・ボネッリ。
楽しく素敵な舞台。先週の大感動とはまた違いますが良かった。
コジョカルはいじらしくけなげで、よく動くちょっと快活なシンデレラ。
ボネッリはこれで4度目ですがもっともドラマティック。
シンデレラに恋しているのがものすごくよく伝わってきました。
舞台がせまいのかすこし踊りにくそうでしたが、この方の王子としてのたたずまいも申し分ない。
情熱的に、けれど節度を保ってシンデレラに寄り添い抱き寄せ、愛を語る頼もしい王子。
踊りも物腰も申し分ないのに演技が表情がすこし物足りないなと夏の都さんとのくるみで感じたのが嘘のよう。
見るたびに成長しているということでしょうか。
それを目の当たりに出来るのは幸運なことです。

マリインスキー「白鳥の湖」のNHK放送はまだ全部見ていません。
遅く帰宅し、あれこれ済ませてからちょっとだけとテレビをつけたらちょうど第1幕第2場で。
第2幕の前にやめようと思ったのに結局第2幕全部見てしまい。
ロパートキナは相手が違うからかすこし感じが違う。
テクニックは映像の方がしっかり入れていました。
ゼレーンスキーだと控えめになるリフトもダニーラ相手なのでちゃんと入っているし。
1幕1場と3幕は見ていませんがやはりダニーラの王子は・・・
オデットへの溢れる想いで一杯。
この二人のまだ良い時期の内にサンクトペテルブルグに行きたくなってしまいました。

バレエあれこれ | 【2006-12-17(Sun) 22:00:11】
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マリインスキー・バレエ「白鳥の湖」 3人のオデット
3人のオデットと言いつつほとんどロパートキナ。
せめてオデット/オディールと王子のことだけでも書き終えようとたくらんだのにオデットのみで力尽きました。もう寝ます。
あああ〜明日は職場の忘年会で明後日は新国立「シンデレラ」
間に合わない。

観た公演は以下の通り。

12月9日(土)昼
オデット/オディール:ダリア・パヴレンンコ
ジークフリート:アンドリアン・ファジェーエフ

12月9日(土)夜
オデット/オディール:ディアナ・ヴィシニョーワ
ジークフリート:イーゴリ・コールプ

12月10日(日)夜
オデット/オディール:ウリヤーナ・ロパートキナ
ジークフリート:イーゴリ・ゼレーンスキー


3つ観た後なので比較してしまうことになるが、オデットはパヴレンコがもっとも普通の役作りかもしれない。
ヴィシニョーワは非常に個性的で、ロパートキナは別天地。
実はオデット登場がまともに見られる席だったのはロパートキナのみで、9日の公演は白鳥だというのに上手側。

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バレエ公演感想 | 【2006-12-14(Thu) 01:32:31】
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マリインスキー・バレエ「海賊」12月7日東京文化会館
コンラッド:ミハイル・ロブーヒン
メドーラ:アリーナ・ソーモア
ギュリナーラ:オレシア・ノーヴィコワ(イリーナ・ゴールプから変更)
ランケデム:ウラジーミル・シクリャーノフ
ビルバント:ドミートリー・プィハチョーフ
アリ:イーゴリ・ゼレーンスキー
セイード・パシャ:ウラジーミル・ポノマリョーフ
オダリスク:スヴェトラーナ・イワノーワ、ダリア・スホルーコワ、エカテリーナ・オスモールキナ(オレシア・ノーヴィコワから変更)

肩の凝らない楽しいお話。誰が善いとか悪いとか考えないでよい。
お気楽ストーリーと踊りを満喫するためのもの。
海賊3公演のうち一番若いキャストの日。
直前に20年近く前のキーロフの映像で予習していたのでついつい比較してしまう。

コンラッドのロブーヒンはすこしむちっとしたおみ足。全体にがっちりしていてすらっと夢の王子様〜なダンサーではない。踊りもパワフルで十分綺麗なのだが、すみずみまで丁寧にやわらかく美しいタイプが多いマリインスキーにあっては力に任せているようにちょっとだけ見える。
若くてあまり深く考えていない海賊の首領にぴったりではあった。

メドーラのアリーナ・ソーモア、細い。好みからいえばちょっと細すぎる。テクニックはエチュードのキレキレぶりで証明したとおりほぼ安定。すごいのはフェッテの途中で多少軸がぶれても立て直して回りきってしまったこと。
けっこう斜めになっていたように見受けられたが最後にはきーっちり回り終わって笑顔。
ただ細すぎて余韻が感じられないライン、テクニックの誇示には見えないけど何かが足りない。
演技は必要十分にしているが、そのもう一歩先があるはず。

ギュリナーラはオレシア・ノーヴィコワに。イリーナ・ゴールプを楽しみにしていたのに残念。
テンポの速い踊り、でもその中で確実に動ききっている。そしてくっきり美人さん。
すごく動ける人で美しいし演技もちゃんとしてるのに、動けすぎて綺麗過ぎてちょっと怖い。
きちんと動ききってくれるのは気持ちがいいのだけどそれをずっと見ていると飽きてしまう。

ランケデムのシクリャーロフは初ロールらしい。
ずるがしこいというよりはかわいらしくて一生懸命で憎めないランケデムちゃん。
サポートが苦手らしいのでギュリナーラとのPDDは大丈夫かなどど案じたがそれは失礼というもの。
相手はサポートがなくても平気そうなノーヴィコワだし。
ソーモワのほうがシクリャーロフのサポートに踊りにくそうに見えた。
この人の跳躍はふわっと滞空時間が長くて、その間に動くつま先がこれまたやわらかく余裕があって美しい。完璧なマリインスキー夢の王子様キャラ。
でもランケデムも良かった。
きっと私はランケデムという役が好きなのだ。

大御所ゼレーンスキーのアリは、若手中心のキャストの中にあって居場所がないかのように少々浮いて見えた。
この方確か故障を抱えていて(詳しくは知らないのだが)、アクロバティックな踊りは控えられている。ただ何気ないジュテひとつの脚の蹴り出しがスローモーションのように静かで美しい。
でもアリとしてはどうなのかと感じる。
前回の来日公演で降板が相次いだらしいとかいろいろで、思い入れのあるファンの方もいらっしゃるでしょうからなんとも言えないが。

パシャの芝居が濃くて濃くて楽しい。えろじじいに見えないところに好感が持てる。
オダリスクではお気に入りとなりつつあるスホルーコワを楽しむ。
生ける花園のコールド衣装は微妙。ストラップではなくランニング型に近い上衣は上体がごつく見える。
で、実際「え?」なごつさデカさのダンサーがいてひええ〜と思っていたらソーモアが中央に登場して納得。
アチチュードバランスを支える役が二人は必要。ソーモワは背が高いし。
ガラ公演のときより群舞は揃っていた。

ロブーヒンとビルバントのプィハチョーフに共通して感じたことが。
コンラッドが何度か繰り返す同じ旋律での動き、すこし腰を落として片足を軸にもう片足で床を踏みながら一回りするもの。
ビルバントとフォルバンの独特のステップ。
もっとリズミカルに床を踏む足やステップに、音楽に乗ったアクセントをつけて動いて欲しい。
映像ではそこが印象的だったのでそのように動いた方が効果的だと思う。
ビルバントはちっとも裏切り者の悪っぽい感じがなくて、まあそれはそれで悪くなかったけれど。

今ひとつぎゅっとした求心力を感じない舞台だったのはキャストそれぞれが若く(アリを除いて)、
まだこれからの方たちだからかもしれない。
きちんと踊れてそこそこ演技するだけではまだまだ足りないということ。
辛口になったが楽しめたのは確か。

バレエ公演感想 | 【2006-12-12(Tue) 22:43:55】
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東京バレエ団 ベジャール振付「くるみ割り人形」12月6日ゆうぽうと
ビム:高橋竜太
母:吉岡美佳
猫のフェリックス:古川和則
M:中島周
妹のクロード:高村順子
光の天使:高岸直樹、野辺誠治
妖精:井脇幸江、西村真由美
マジック・キューピー:飯田宗孝
スペイン 闘牛士:氷室友、小笠原亮、松下裕次
中国 バトン:佐伯知香
アラブ:中島周、西村真由美
ソ連:長谷川智佳子、大嶋正樹
パリ:井脇幸江、平野玲
GPDD:小出領子、木村和夫

感想を溜めるとつい新しい方から書いてしまうが、今回は古い順に書いてみる。
キャストだけでこの量。必死に5公演前を巻き戻す。くるみの音楽の力を借りながら。

チャイコフスキーの3つのバレエ音楽でもっともよく泣いてしまうのがくるみ。
くるみ割り人形が王子となって最初にクララと踊るところ
GPDDのアダージョ
この2曲が最も泣く。
クリスマスツリーが大きくなるところもかなり弱い。
今回はそこが母の像が出てきてビムが昇るうち落ちてしまうところにあたっていた。
ここでまず泣き。
ビムと母のPDDが最も泣きポイントの曲で当然大泣き。とめどなく涙が頬を伝う。

ベジャールの7歳で失くした母へのおもいがたくさんたくさんつまっている。
そして様々な顔をみせるMの存在に父親も重ねることが出来る。
自分をいつくしみ、ときに厳しく育ててくれた両親へのありったけのおもい。
でも母がより特別。男の人にとっての母親の存在の大きさを思い知らされる。
それが嫌な訳ではなくて、「男の人にとって母とはそういうものなんだな、かなわない。
それはつまり自分が母になったら息子は特別になるということなのか」などど考える。
両親の愛をたっぷり注がれて幸せに育ってしまった自分も、なんだかこのまっすぐ素直な母と子の
おもいのやりとりはわかるような気がする。
あたたかい気持ちになって涙が流れる。
全編を貫くこのあたたかいきもち。
そしてもうひとつベジャールが結婚した、というバレエへのおもい。
くるみの持っているものをとてもうまく生かしている。
名作というと安っぽくなるがこれはまさにそうだし、素晴らしく素敵な作品だと思う。

今回席がおそろしく前でダンサーの表情が良く見えて楽しませてもらったが、サイドに振れていたため全体を今ひとつとらえきれていない。目の前に注目すると反対サイドが視界に入らない状態。
キャストはなんといっても中島さんのMが抜群に素晴らしい。強く印象に残った。たくさんの顔を持つMを見事に演じきっていてその表情に魅せられた。怖い顔、厳しさ、挑発する、不思議な雰囲気。踊りは力強く美しく。
そう、表情も実に力強かった。中島さんのMをもう一度見るためだけにでも翌日も来たいと思ったが。
高橋さんのビムは目が魅力。多くを語る。見つめているとせつなくなる。動きも機敏でキレがある。
吉岡さんの母もうつくしく、かわいらしく、謎めいてもいてちょっと他の人の演ずるのを想像できない。
光の天使はメイクがすごいのでどっちがどっち?と最初はわからなかったが、肩幅、胸幅が広い方が金色でこちらが高岸さん。メイクと衣装なしでレッスン着でバリバリに踊りまくってるところを見てみたいなどと思う。
妖精は井脇、西村と好きなタイプの踊りの二人。西村さんに若さの勢いの分があるかと思いきやさすがプリンシパル、井脇さんの輝き、魅せ方が一枚上。でも西村さんも良かった。
西村さんはアラブがまた素敵。似合う。美しく伸びていく脚に見とれる。中島さんもどこまでも入り込んでいる。
ソ連の大嶋さんの半裸衣装は・・・この人の色気にはいつもドキッとさせられるけれどそこがいい。踊りはもうちょっと鋭いときがあるのに調子今ひとつか。
パリの井脇さんの美しさ。おしゃれで魅惑的。平野さんはパリの東洋人?(けなしているわけではなく)
さてGPDD。私には今ひとつ不完全燃焼な木村さん。近すぎるせいか、小出さんとの息があってるのかあってないのか微妙に見えてしまった。
アダージョのときにもすこし柔らかく優しい表情をしてくださるといいのになぁ。ちょっと怖いお顔。
この方余裕があると表情が緩むけれど、生真面目になってるときは回るときの視線の決め方がいっちゃってる感じになる。
このGPDDはタキシードの男性たちのとりまきつきで、彼らはひたすら小出さんを賛美、賛美しまくって気絶しそうな勢い。(宮本さんののけぞりとか)
小出さんが上手にはけると追いかけていきそうな勢いながら舞台に残り、男性ダンサーを
「ほぉ〜。で。君がひとりで踊るのかね。お手並み拝見だね」みたいな視線をよこす。
そこで木村さん不敵に“にや”っとしてからヴァリエーションを始める。この“にや”には痺れました。
着地音がドナウのときより気になったものの(なんて細かくうるさいファンなんでしょーね)やっぱり綺麗。
ただこの黒衣装が私は好きではない。DVDを見たときも胴長に見えるーと思ったがあの真ん中にシルバーでV字に飾りが入っているのが、袖がもっさりしてるのが美しくない。
二人して白い総タイツでちょっと出てきたところの方が目には美でした。

今回のお楽しみ、脇の東バダンサー。
かなり顔がわかるようになったのでバレエレッスンのシーンからあちこち見て忙しく楽しい。
やはり男性を多く見てしまう。東バの男性ダンサーは古典物の群舞よりベジャールをやってる方が生き生きしている。
ボーイスカウトのシーンで半裸の上半身の美を堪能し、タキシー姿まで。
宮本さん、辰巳さん、小笠原さんあたりがツボ。
宮本さんは誰もが認める人気上昇中だと思うが、肉体美、反則笑顔、きっちり入り込んだ演技ともちろん美しい踊り。
辰巳さんは何故か顔がよくわかる。二枚目系ではないかもしれないが好みらしく。群舞でけっこう要所を踊っている。くせのない素直なでも最後の瞬間まできっちりした踊り。好きでつい見る。
小笠原さんも何故か顔がよくわかる。この方も綺麗。
お役がついているのに氷室さんと松下さんがまだとらえきれない。
花のワルツのタキシード軍団、演ずることに入るより、まわりとの位置取りなどに気を取られている?方がいたかな。わかってしまう。その辺が宮本さんあたりとの差。
そしてこのタキシード軍団で誰より輝いていたのが奈良さん。
きりりと美しく雰囲気たっぷりに強い視線で母の吉岡さんと渡り合う。素晴らしかった。痺れました。
翌日の田中さんも見てみたかった。

マリインスキーの海賊をとってなかったら本当に2日通ったのに。
近々の再演を熱望。


バレエ公演感想 | 【2006-12-11(Mon) 23:42:09】
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マリインスキー最終日
とても素晴らしい舞台。
とにかくロパートキナに感動。
誇り高く凛として芯の強い、大きな愛を持ったオデットでした。
実はマシュー・ボーン以外の白鳥で泣いたのは初めて。
なかなかスタンディング・オベーションをしない方だと思いますが
(なしくずしにまわりにつられて立つのが嫌い)
今日は幕が下りて二人が出てくるところから決然と立っておりました。

自ら組んだ予定とはいえ通いきるのに苦しみましたが、終わってみればとても幸せでした。
毎回美しいものを見せていただきました。
マリインスキーのすべてのダンサーに感謝(オーケストラにも一応)
過酷なスケジュールでよく踊ってくれたのではないでしょうか。
何しろ2日から休みなしに11公演です。
そういうスケジュールが組まれるのはどうなのかというのもありますが、本当にありがとう。
次の来日での再会をとても楽しみに。

バレエあれこれ | 【2006-12-11(Mon) 00:36:09】
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あとひとつでマリインスキー終了
昨日なんとかマチソワしてきました。
ダリア・パヴレンコ&アンドリアン・ファジェーエフ組と
ディアナ・ヴィシニョーワ&イーゴリ・コールプ組では
全然違うだろうと予想していましたがその通り。
ファジェーエフは全幕で見るべき人なのかもしれません。
昨日の王子は正真正銘の美しい王子で私の目にもハートがよみがえりました。
パヴレンコは典雅。まだ言葉がうまくさがせませんが非常に好ましかった。
その昼公演のほわっとした感動が夜にはががーっと塗り替えられてしまうのだろうと思うともったいない気がしましたが、なんとか二つを心にそっとしまっているつもり。
夜は煌々とした照明に照らされて隅々まであきらかにならざるを得ない、とでもいうようなものを見た気がします。
どう受け取ったらいいのかしらん?という点もあるのですがとにかく陰影くっきり。

しかし。マチソワは翌日一日休めるというようなスケジュールを組んで実行すべきですね。
帰る頃にはどっぷり後悔。公演は素晴らしかったけれど体力が。
おまけに欲張って昼と夜の間に買い物までしちゃったし。
今日もまあ起きられないこと!
通い続けの無理があらゆるところに及んでます。
結局8日に書きたいなと思っていた2つの感想も書けていない。
これから5公演分・・・
起きたときには真面目に今夜の公演を断念しようかと思いましたが何とか復活。
ひとつ用事を済ませてこれから行ってきます。
きっと最初で最後のロパートキナの白鳥を観に。


バレエあれこれ | 【2006-12-10(Sun) 14:31:22】
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マリインスキー「海賊」、今日もとりあえず
マリインスキー・バレエ「海賊」最終日。
キャスト変更あり。

ギュリナーラ:イリーナ・ゴールプ⇒オレシア・ノーヴィコワ
オダリスク:オレシア・ノーヴィコワ⇒エカテリーナ・オスモールキナ

会場に張り出してあった掲示には「ゴールプ急病のため」
場内アナウンスでは「体調不良のため」とのこと。
怪我ではなさそうな説明。

昼間職場からマリインスキー・ブログのキャストをチェックして、ゴールプはまたシクリャーロフ(ランケデム)と組むのか、と思っていましたが。
私は気づいていなかったのですが(どこを見てるんだか)、オールスター・ガラではシクリャーロフロミオのリフト、サポートが今ひとつ(かなり?)という指摘が見られますね。

昨日のゆうぽうとではまだ売っていなかったジョゼ&水香「白鳥の湖」が今日の東京文化会館にはありました。
残り公演のチケット、10日夜は売り切れていました。
9日夜もかもしれないけれどちゃんと見ておりません。
明日のチケットはまだあるらしい。未練がましくチェック。
でも我慢ー。

「海賊」は楽しかったです。ヴィシ・ガラ、ロパートキナ・ガラ、オールスター・ガラと続いて最も軽い気持ちで疲れずに見ました。
いろいろ楽しめたけど、ぎゅっという求心力が今ひとつなかったような気がします。

9日マチソワの前に昨日と今日の2つ分感想を仕上げたいな、と。


バレエあれこれ | 【2006-12-08(Fri) 00:10:06】
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東京バレエ団 ベジャールの「くるみ」とりあえず
今日も無事行って来ることができました。
ベジャールとチャイコフスキーにまんまとやられてボロボロ泣きました。
マリインスキーの海賊を取っていなかったら2日行ったのに。
高橋竜太さんのビムが見たかったので重ならなかっただけでも助かったのだけれど。

中島さんのMがなかなかすごい存在感。素晴らしい。
高橋さんはやはり演劇的な要素が多いと光る。動きも機敏で好き。
吉岡さんのママの美しさ。
他にもたくさん大好きなダンサーたち。
好きで良く通っているバレエ団がある幸せをかみしめて。

木村さんは・・・もっと柔らかい表情が欲しかったなぁ。うーん。
舞台にびしっと構えて立っただけで素敵なんですけれども。

バレエあれこれ | 【2006-12-07(Thu) 00:14:21】
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日常生活がまわらない
メールはたまるわ、洗濯物はたまるわ、ズボンの裾は落ちるわ。
急に寒くなって着るものが、履くものが。
通うのを確保⇒睡眠を確保⇒生活雑務がまわりきらない。
定時に劇場に駆けつけられるだけでもとても幸せなことだけど。

明日からまた2日連続、一日空いてマチソワ、ソワレ。
明日は東バのくるみなのでちょっとマリインスキーモードから離れないと。
ロシアのプロポーションとテクニックに優れたダンサーばかりを立て続けに見た目に日本のバレエ団は大丈夫か、と案ずるも東バ公式ブログの稽古場ダイアリー、木村さんのGPDD後ろ立ち姿だけで「あぁステキ」大丈夫だ。
木村さんの初“パリ”を見られないのは(その日は海賊)残念だけど。
身体も心もいくつあっても足りない。
たったひとつの身体が眠り、起きて仕事に行き、バレエを観る。
たったひとつの心が感じる。

来年の7月と8月も大変なことになりそう。
オーストラリアバレエ団
ニーナ・アナニアシヴィリ、アンヘル・コレーラとグルジア国立バレエ
ルグリと輝ける仲間たち
・・・もうすこし間を空けて来日してくれませんかねえ。
この恵まれた日本にいて贅沢言ってはいけないけれど。



ただの日記 | 【2006-12-06(Wed) 00:27:38】
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マリインスキー・バレエ「オールスター・ガラ」12月4日東京文化会館
≪レベランス≫
ダリア・パヴレンコ、ソフィア・グーメロワ、ヤナ・セーリナ
アレクサンドル・セルゲーエフ、ミハイル・ロブーヒン、マキシム・チャシチェゴーロフ

薄暗い照明、三方の壁以外何もない舞台、レオタードだけ、ランニングに長いパンツという程度のシンプル内装。静かな弦楽主体の音楽に乗せて、しなり、撓み、伸びるのを繰り返すという印象の動きが続く。ジャンプがほとんどない。顕わになる感情もほとんどない。
すこし長く感じる。どのダンサーの動きも特に腕のそれが美しいが、マリインスキー以外のダンサーでこの作品を観たらどうなのだろう。脚もポジションがきっちりとられて動けるところまで動ききっているからこそ見ごたえがあると思わせる。
売り出し中のロブーヒンよりもアレクサンドル・セルゲーエフ(多分)の方が好みだった。
腕が特に美しい。どこまでも伸びていくかのようにスケール大きくしなやかに生き生きと踊っている。
ちょっとした瞬間のポーズも美しく吸い寄せられた。


≪ばらの精≫ダリア・スホルコーワ、イーゴリ・コールプ

ダリア・スホルコーワは群舞にあっても決めがきっちりして動きが綺麗なので目に付いていた。
背も高く細い。なかなかよかった。
期待のコールプは思ったほど妖しくなくまさに中性的。もっとキレキレの踊りかと思っていたら少々お疲れか。こちらの期待値が高すぎて不完全燃焼。


≪タリスマン≫エカテリーナ・オスモールキナ、ミハイル・ロブーヒン

小柄なオスモールキナ、よく動く。ロブーヒンもまあまあ。もう少し余裕が出るともっと素敵。サポートで一箇所ミスがあってオスモールキナが両手を突いてしまった。
この演目は初めて見るが、うーん。


≪ロミオとジュリエット≫バルコニーの場(ラヴロフスキー版)
イリーナ・ゴールプ、ウラジーミル・シクリャーノフ

マクミラン、クランコを見てしまうとラヴロフスキーはやはりもどかしい。
プロコフィエフの旋律に乗っているこちらの感情をうまくつなげてくれないから。
シクリャーノフはまさに今ロミオ向きだがちょっと頼りなく、きりっとしっかり美人のゴールプの方が姉さんに見えてしまう。
振付に物足りなさを感じつつも、若く美しい男性ダンサーが跪き両腕をひろげるその姿には胸ときめく。


≪グラン・パ・クラシック≫
ヴィクトリア・テリョーシキナ、レオニード・サラファーノフ

やはりこの二人になるとこれまでのメンバーと格が違う。
テリョーシキナは細身なので白のボディスが太く見えず引き締まって美しい。
いつものシャープな踊りっぷりでこれでもかのテクニックを見せる振付を品よく楽しませてくれた。
サラファーノフはやっぱり小柄。脚捌きがクリアでつま先が美しい。重さを感じさせないジャンプは爽快。
体型は案外アンバランス。脚は長くないし、顔が身長に比べ大きめ、背も高くないのにテクニックでここまで見せられるのだからすごい。


≪眠れる森の美女≫第一幕のアダージョ
ディアナ・ヴィシニョーワ
マキシム・チャシチェゴーロフ、セルゲイ・サリコフ
アレクサンドル・セルゲーエフ、デニス・フィールソフ

ちょっと妖艶なオーロラ。テクニックはさすが。アチチュードの軸足は床に突き刺さったまま。後ろ足も下がらず、上体も揺らがず。腕は完全なアン・オーまではもっていっていなかったが。
でもヴィシニョーワのオーロラ全幕を見たいとは思わない。
ロシアの4人の王子は羽付帽子、かつら、ヒゲでつまらない。
日本のどこかのバレエ団のように4人が濃い演技をしてくれると楽しいのに、そこまでは入っていなかった。


≪パヴロワとチェケッティ≫
ウリヤーナ・ロパートキナ、イーゴリ・コールプ

二人とも素晴らしい。短い作品だがなんともいえない雰囲気を味わえる。パヴロワとチェケッティの間にはきっとこんな瞬間があったのだろうと思わせる。
二人の間に流れるお互いを敬いあっている感情。
ロパートキナはなんであんなに美しいのだろう。その美しさの質がなんといったらいいのか、気品があって誇示とか媚とかいうもののまったく逆にある。
彼女の周りの空間だけ特別になる。空気が違って見える。
コールプがまたしっかりチェケッティとして存在していて、すこし妖しくてたまらない。
ゾクゾクするぐらい魅力的。


≪チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ≫
オレシア・ノーヴィコワ、アンドリアン・ファジェーエフ

キラキラくるくる軽やかに素敵、よく動く、動き綺麗、速いけど嫌味なし、なノーヴィコワ。
ファジェーエフはルビーの赤い上衣より今日のグレーの衣装の方が似合う。
ファジェーエフの方がおっとりと上品な味わい。二人のタイプが違う。


≪エチュード≫
アリーナ・ソーモワ、レオニード・サラファーノフ、ウラジーミル・シクリャーロフ

凄かった。これは踊る方も大変だが見る方もちょっと疲れる作品。
3人のエトワールは本当に物凄かった。どう動いているのか、普通は見たこともないような回転を猛スピードで続けざまにこなしていて口あんぐり、思わず一度うなってしまった。
シクリャーノフのやわらかいつま先はステキ。サラファーノフの細かい脚捌きは神業。
ソーモワはテリョーシキナより柔らかい感じだがこれまた見事に踊りきる。
コールドは・・・どうなのかなぁ。もうすこし底上げも可能?
しかし。はー疲れた。

バレエ公演感想 | 【2006-12-06(Wed) 00:13:16】
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マリインスキー・バレエ「ロパートキナのすべて」11月30日東京文化会館
体調も復活し心から楽しめた。
現在頭の中はダイヤモンド一色。チャイコフスキー交響曲第3番を繰り返し聴いている。

「パキータ」グラン・パ
パキータ:ウリヤーナ・ロパートキナ
ルシアン:ダニーラ・コルスンツェフ

パキータはグランパを一度も見ないうちにこの春のパリオペラ座全幕を見た。音楽が始まると「そうそう、この旋律だっけ」と思う。
ロパートキナは勿論初めて。登場したときからオーラが違う。どこまでもキラキラなこのグランパにふさわしい輝きを持ちつつ、どこか抑えたしっとりした印象も残す。
テクニックが冴え冴えと、身体条件も特別に恵まれた、という風には見えない。普通にダンサーとして美しい身体を持ってはいるが、それが突出しない。
でも実は持っているテクニックをそれの誇示にならないように振付の中の必然として見せている、踊っている。
彼女がゆっくりと脚をあげるとその軌跡を追わずにはいられない。ゆっくりと最後のポーズに向けて腕を動かすとそれも追わずにはいられない。
素晴らしいの一言。

ソリストはダリア・パヴレンコのゆったりしたヴァリエーションが印象に残った。最後の方回転でよろけてしまったが、それまでのゆっくりと雰囲気たっぷりに上体のポーズを見せていく様が良かった。
テリョーシキナはまたも切れ味鋭いテクニックとスピードで見せてたくさん拍手をもらっていたし、
前日ルビーで魅せてくれたソフィア・グーメロワも危なげなくきっちりまとめていた。


「ライモンダ」第3幕
ライモンダ:ウリヤーナ・ロパートキナ
ジャン・ド・ブリエンヌ:エフゲニー・イワンチェンコ

正直なところパキータに続けてライモンダを並べるのはどうかと思う。
細かいところが違うのも、ロパートキナがきっちり変えてきていたのもわかったが、ライモンダはロパートキナ以外が弱かった。
ダニーラに目がハートになっている私にはイワンチェンコは物足りない。
グラン・パ、マズルカやハンガリーもまあ良かったけれど。
どうもコールドがばらつく、ごちゃつく。
やはり素晴らしかったのは手を打ち鳴らす振りがあるヴァリエーション。
ロパートキナの世界を堪能。彼女は手を決して鳴らさない。鳴らさないように打っている。それで終始統一。鳴ったり鳴らなかったりするより徹底していて好感が持てる。
またそれが必然の踊り。しっとり、じっくりと踊り上げていく。ためがあり、間合いが絶妙。
彼女が支配する空間をだた呆然と見つめるのみ。


「ダイヤモンド」
ウリヤーナ・ロパートキナ ダニーラ・コルスンツェフ 他

これもPDD部分だけこの夏のバレエフェスで2組見たのみ。全部通しては初。
3つの演目の中で一番感動した。これが見られただけで十分というぐらい。
PDDの部分、第3楽章の物悲しい旋律を聴くと記憶と感動がよみがえってくる。
どう言葉にしていいかわからない。ロパートキナとダニーラと踊ったすべてのダンサーによってこのダイヤモンドという作品を感じ、わからせてもらった。
ストーリーらしいものは何もないのに、こんなに感極まるとは思わなかった。
音楽と踊りが一体となって耳から目から迫ってくる。胸を揺さぶる。
夏に見たときにはPDDの男性においしいところがちっとも無いと感じたがそんなことはない。
男性が素晴らしくなければ女性も輝くことができない。支えていることが多いが、一体でひとつの輝きなのだ。
ロパートキナはまさに唯一の輝き、ダイヤモンドで女王。
その輝きを常に照らしていたダニーラ。
もう胸が一杯。
ロパートキナが最後のポーズをゆっくりと決めていく瞬間、ダイヤモンドの世界が完結する。
終わらないで、でも見たい、そう思いながら。
ロパートキナ、ダニーラ、みんなありがとう。


ダニーラ!
(とうとうファーストネームの呼び捨て状態)
やっぱりすごく素敵。好み。この人今とてもいい状態なのではないか。ロパートキナと共にあるときは常に彼女を魅せることに集中し献身的に捧げる。
ヴァリエーションでは思いっきり踊る。きっちり2回回りきっているトゥール アン レール、前足がとても高いマネージュ。音のしない着地。
体格はいいのに脚は細めで美しいライン。すこし素朴なニコという笑いまでも、その時にちらりと見える白い歯までもが魅力となって訴えてくる。この白い歯ちらりは諸刃の刃だとは思うが。
ああどうしよう、今の彼のジークフリートをそれもロパートキナと踊るのを見ないという手があるのか!と何度も頭をよぎり。
パキータを見た後の休憩で、オールスターガラには出演しないことを確認、もう今日のダイヤモンドしか見られないのだと思ったらロパートキナと同じぐらいの時間見つめていた。むしろダニーラにより注目してしまったかもしれない。ひとりで踊ってくれるときは安心して彼だけを見る。
カーテンコールひたすら手をたたき続けながら、この拍手はもちろんロパートキナに捧げているけれど、ダニーラ、私はあなたのことを称えてもいるの、受け取ってね、とばかりに見つめていた。
終演後12月8日のチケット残り具合を確認もしたが、今回は見送り。
資金と、何より体力が続かない。すべてを見ることなど出来ないのだ。
選ぶこともあきらめることも必要。
もう十分通いすぎなのだから。
12月15日にNHKで放送の「白鳥の湖」ロパートキナ&ダニーラを楽しみに。
新国立劇場さま、またダニーラを呼んでください。
(ゲストばっかりはどうなの、と思いつつこんなときだけ都合よくお願い)


バレエ公演感想 | 【2006-12-04(Mon) 00:37:21】
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マリインスキー・バレエ「ヴィシニョーワのすべて」11月29日東京文化会館
肩こり頭痛で体調最悪ながらもなんとか鑑賞。集中力と感応度はいまひとつ。
さらに記憶も遠ざかり、ささやかなメモ程度。

「シンデレラ」第2幕より
シンデレラ:ディアナー・ヴィシニョーワ
王子:イーゴリ・コールプ

コールドがロングドレス、スーツ(タキシード?)姿で踊っている舞踏会のシーン。セットはなしなので背景が少々寂しい。
継母、義姉たちがコミカルに存在感たっぷりに見せる。
継母のエカテリーナ・コンダウーロワが力強い踊り。義姉のひとりヴィクトリア・テリョーシキナも明確な踊り。
王子コールプ登場して踊る。
正統派二枚目とはいえない面差しだが個性的で不思議な魅力。そして踊り!

コールプにタイツは要らない

上下白いスーツなのだが、タイツ不要な脚のラインの美しさ。魅惑的に撓った脚の先にそのままつながるつま先。
もう目が離せない。
薔薇の精とジークフリートが楽しみだ。

ヴィシニョーワも登場。これが可愛い。生命力にあふれているのはいつも通りだが初々しい雰囲気。ときめきと予感に導かれて彼女は舞踏会に分け入っていき王子と出会う。
人混みを間に離れて見つめあう二人。
二人のPDDも素晴らしかったが集中力と記憶力が切れてしまい。
ラトマンスキー振付「シンデレラ」、全幕通して見たい。


「バヤデルカ」第2幕
ニキヤ:ディアナー・ヴィシニョーワ
ソロル:レオニード・サラファーノフ
ガムザッティ:ヴィクトリア・テリョーシキナ

サラファーノフは本当に細い。あの細いウエストと腰。ソロルにはちょっと華奢に思えるが。
しかしよく跳ぶ。重力なんて感じていないかのよう。アントルラセ(多分)の後ろ足がすぅーっと無造作に高く上がる。この無造作に高ーくあがる後ろ足がすごく好き(たとえば木村さんも高い)。
テクニックは軽やかにピーク?ニキヤが登場してからの葛藤もきっちり演技してたが、どうにも私にはお子様に見えてしまう細さ、華奢さ。十分魅力的ではある。
テリョーシキナは勝気そうな美貌がガムザッティにぴったり。踊りはこれまたくっきり明確に鋭い。
くっきりさんは好き。テクニックで見せるがニキヤが登場したときの演技がまた堂に入っている。
ああ女は怖い。
二人のPDDは輝かしい雰囲気。ソロルって本当に理解しがたい。晴れ晴れとガムザッティと踊っておいて、などどやはり思う。
ヴィシニョーワのニキヤは二度目。実は初ヴィシニョーワがベルリン国立バレエのラ・バヤデール(バヤも初)、ソロルはマラーホフ。このときにニキヤはとにかく怖くて怖くて。終始怖かった。
で、ガムザッティがこれまた怖いベアトリス・クノップで、ソロルがなよナル(失礼)マラーホフ。
この物語って怖い女の戦いなのかーという感じだったが。
今回のニキヤはどこか優しく柔らかかった。もちろんソロルへの思いの強さ、ガムザッティを糾弾する強さは見せるけれど怖くない。ちゃんと哀れを感じるニキヤ。良かった。
金の仏像はゲルギエフ注目のシクリャーロフ。これまた柔らかめ、「見て見てすごいでしょ」感が薄め。
太鼓の踊りもどこかおとなしい。と比較しているのはボリショイだが、そこがマリインスキーの違いでスタイルなのか。
コールドは・・・リハーサルが足りていないのか、その程度のレベルだと思っていいのか。
並びの間隔が常に不揃いだし、脚の上げる角度が著しくばらつく事も多々あった。なめてます?
それとも人材不足か。


「ルビー」
ディアナー・ヴィシニョーワ アンドリアン・ファジェーエフ ソフィア・グーメロワ

昨年のエトワールガラでPDDのみ観たことがあるが全部は初めて。
ロパートキナのダイヤモンドを見てしまった今となっては印象が遠くへ・・・
楽しみにしていたファジェーエフがいまひとつ重そうに見えてしまった。サラファーノフ効果?
そして。ロシアの殿方はどうしてこうも早く老け始めるのか。一年前新国立くるみで初めて見たときより年齢を感じてしまった。
などと言うのは不謹慎。十分素敵ではあった。
彼はヴィシニョーワをきっちり引き立てる。けっして自分は出過ぎない。

今回ヴィシニョーワの印象がすこし変わった。これまでマラーホフがパートナーのときしか見ていなかったが、明らかにその時とより雰囲気が柔らかめ。
動きはもちろん素晴らしく、優れたテクニックと柔らかくしなる身体をすみずみまで使い切って雄弁に語るが、マラーホフと一緒のときの挑むような感じがなくなる。
私はどうもそのあたりが今ひとつ苦手らしい。


バレエ公演感想 | 【2006-12-04(Mon) 00:29:57】
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ほっこり幸せ
マリインスキーバレエ公演、ヴィシニョーワのすべてとロパートキナのすべて、無事に通いましたが、連日になるとやはり感想がすぐには書けません。
PCすら立ち上げず帰宅後は入浴してすぐ寝るという生活でした。
週明けから少々ハードな打合せをこなし、昨晩も仕事後に予定があったので乗り切るので精一杯。
おまけにヴィシニョーワの日が体調最悪で肩こりから頭痛ズキズキ。
そこが辛さのピークだったのか、翌日は夜に向けてだんだん楽になり。
2日とも素晴らしいものを見せていただきました。
昨晩の予定がちょっと素敵なものになったので、ゆっくり過ごしている今日、チャイコフスキーの交響曲第3番(ダイヤモンドの曲)など聴きながらほっこり幸せな気持ちに浸っているところ。
ハードな一週間だったけど素敵なこともあったなぁ、とへらへらしています。
公演の感想は後ほど。

ただの日記 | 【2006-12-02(Sat) 19:18:29】
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