ダンスマガジン、DDD両3月号に続き、DANZA第14号の表紙もコルプとの情報を得、今日あたりは届くはずと待ち構えていました。
帰宅するなり我慢できず、コートも脱がずに開封。
!!!
やられましたー。
なんなのですか、そのポーズは、コルプ様。
両手を頭の後ろで組み、顎を不遜に持ち上げてこちらに挑戦的な視線を投げる。
思わず封筒に戻しちゃいましたよ。
いろいろ済ませてから先ほどサラッと読みました。
記事の紹介は省略しますが、
(コルプDANZA表紙の情報をもたらしてくれたnaomiさんの記事が的確です)
この人はこれからもいろいろな面を見せてくれそう。目が離せません。
新しいこと、創ることをせずにはいられない人なのでしょうね。それも自分から求めて外に出て行く人。
内にこもっている様に見受けられる人もいますからね・・・・・・
ダンサーのタイプもいろいろです、ちょっとため息。
問答無用のその魅力に屈しながら、彼のこれからを見守ることが出来る喜びを素直に享受しましょう。
日本でもたくさん踊ってくださいますように。
帰宅するなり我慢できず、コートも脱がずに開封。
!!!
やられましたー。
なんなのですか、そのポーズは、コルプ様。
両手を頭の後ろで組み、顎を不遜に持ち上げてこちらに挑戦的な視線を投げる。
思わず封筒に戻しちゃいましたよ。
いろいろ済ませてから先ほどサラッと読みました。
記事の紹介は省略しますが、
(コルプDANZA表紙の情報をもたらしてくれたnaomiさんの記事が的確です)
この人はこれからもいろいろな面を見せてくれそう。目が離せません。
新しいこと、創ることをせずにはいられない人なのでしょうね。それも自分から求めて外に出て行く人。
内にこもっている様に見受けられる人もいますからね・・・・・・
ダンサーのタイプもいろいろです、ちょっとため息。
問答無用のその魅力に屈しながら、彼のこれからを見守ることが出来る喜びを素直に享受しましょう。
日本でもたくさん踊ってくださいますように。
キトリ:アナスタシア・コレゴワ
バジル:イーゴリ・コルプ
ドン・キホーテ:マラト・シェミウノフ
サンチョ・パンサ:デニス・トルマチョフ
ガマーシュ:マクシム・ポドショーノフ
ロレンツォ:イーゴリ・フィリモーノフ
エスパーダ:デニス・モロゾフ
大道の踊り子:オリガ・ステパノワ
メルセデス:エレーナ・モストヴェーヤ
ジプシー:アンナ・ノヴォショーロワ、ニコライ・アルジャエフ
森の女王:オクサーナ・シェスタコワ
レニングラード国立バレエオフィシャルサイトのキャスト表(PDF)
やっぱりドン・キは楽しくて幸せなバレエ。存分に堪能しましたし、いい舞台だったと思います。
レニ国のドン・キは初めてでした。今回は遠い席でしたので、芝居の細かいところは今ひとつ理解できていないかもしれません。
主役以外では、エスパーダの露出、踊りの多さが目立つ。
キホーテとサンチョ、ガマーシュ、ロレンツォはそれほど存在感を強く感じませんでしたが、特に不足もなくストーリ展開も自然。
コレゴワは踊りは綺麗だけどやはり演技が薄い。ただの踊る人形という程大根ではけっしてないのですが、物足りない。
「バヤ」の他の方の感想を読んでなるほどと思ったのは、コレゴワとコルプの間に感情のコミュニケーションが希薄だということ。
表現が控えめなのか、まだそこまで深められていないのか、踊りに注意を払う比重が高いのか。確かにあのコルプ相手にはもったいないぐらい演技が薄い。
演技が薄くてもちゃんと踊れて感じが悪くないのだから、まだこれからなのでしょうね。
コルプはオリジナルなバジルを目指したそうですが、まず衣装がなかなか凝っていてステキでした。
DDDのインタビューによれば、キエフの知り合いのデザイナーによるもので、デザインがの段階から関わったとか。
ドン・キお決まりの黒・赤・白ではないんです。第1幕と第2幕の途中までがグレーのタイツ、ピンクのシャツに紺色ベースのベスト。ベストには金糸などの縫い取り飾り。どこにこんなおしゃれな床屋がいるんだといういでたちではありますが。
第2幕の酒場からは同じくグレータイツに白いシャツ、グレーかブルーっぽい柄の入った短めのベスト?それともシャツの柄?
第3幕は白タイツ、グレー地に白で花?のような柄を浮き出したシャツに白のボレロ丈ジャケット。全体に銀もしくはグレーと白でした。
ちょっとおしゃれすぎるし、第1幕、第2幕では赤と黒のコレゴワとの合わせが今一だったけどコルプには良く似合っていました。第3幕はコレゴワも白の衣装なのでばっちり。
衣装のことだけでこの長さ・・・
コルプのバジルの造形はどうだったのかというと、キトリに対しては自信を持っている、ちょっとワルな、でも実は優しい恋人、といったところでしょうか。
第1幕のじゃれ合いが、いい意味でそれを周りに見せる為だけのものにはなっていない。バジル自身はキトリの自分への愛情をこれっぽっちも疑っていなくて、ガマーシュが来ようが、キホーテが跪こうが、キトリはオレのものだと思っている。
メヌエットの後が可笑しくて、キトリの友人にしつこく言い寄り、跪いて手に口づけまでします。徹底している。キトリの気を引くためにやっているのだけど、中途半端なところでキトリの様子を伺ったりはしない。そうこうするうち、キトリがガマーシュ達の方に連れて行かれそうになるので、慌てて止めてキトリを取り返しにいくのです。
このあたり、コレゴワの受けがもっとあったら面白そうだけど。
もうひとつ目に付いたのが、ロレンツォのサイフを掠め取るところ。掠め取っても「ほら僕はお金を持ってます」と見え透いた示し方はせず、落としてロレンツォに気付かせる。
かねがねここは「バジルって馬鹿?」と私は思っていたので胸がすく思い。
コルプのバジルにとって、ロレンツォにお前には金がないと言われたことなど関係ないのでしょう。
ジプシー野営地ではマントを敷いて二人で休む。もうしっかりキトリを抱擁するアダルトなバジル。その後酒場までずっと、コルプは自分の女を優しく守る男であり続けます。
酒場でもキトリとまわりの女性にお酒を注いで上げるし(例によってそっちばかり観察していた)、向かい合って座っていたのをテーブルに腰かけて傍らに引き寄せて腰を抱いたり。
酒場の狂言芝居がまた良かった!
芝居っ気たっぷりに登場し、かみそりを迫力をもって示し、脇につきたてる。それからマントを敷いて倒れる前に、かみそりを一旦外して、ニヤっと投げキッスしてから横になり、また脇にかみそりを挟む。
もうその投げキッスでこちらはハートを打ち抜かれてしまいます。一連のコルプの演技にゾクゾクして平常心で居ることは不可能でした。
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バジル:イーゴリ・コルプ
ドン・キホーテ:マラト・シェミウノフ
サンチョ・パンサ:デニス・トルマチョフ
ガマーシュ:マクシム・ポドショーノフ
ロレンツォ:イーゴリ・フィリモーノフ
エスパーダ:デニス・モロゾフ
大道の踊り子:オリガ・ステパノワ
メルセデス:エレーナ・モストヴェーヤ
ジプシー:アンナ・ノヴォショーロワ、ニコライ・アルジャエフ
森の女王:オクサーナ・シェスタコワ
レニングラード国立バレエオフィシャルサイトのキャスト表(PDF)
やっぱりドン・キは楽しくて幸せなバレエ。存分に堪能しましたし、いい舞台だったと思います。
レニ国のドン・キは初めてでした。今回は遠い席でしたので、芝居の細かいところは今ひとつ理解できていないかもしれません。
主役以外では、エスパーダの露出、踊りの多さが目立つ。
キホーテとサンチョ、ガマーシュ、ロレンツォはそれほど存在感を強く感じませんでしたが、特に不足もなくストーリ展開も自然。
コレゴワは踊りは綺麗だけどやはり演技が薄い。ただの踊る人形という程大根ではけっしてないのですが、物足りない。
「バヤ」の他の方の感想を読んでなるほどと思ったのは、コレゴワとコルプの間に感情のコミュニケーションが希薄だということ。
表現が控えめなのか、まだそこまで深められていないのか、踊りに注意を払う比重が高いのか。確かにあのコルプ相手にはもったいないぐらい演技が薄い。
演技が薄くてもちゃんと踊れて感じが悪くないのだから、まだこれからなのでしょうね。
コルプはオリジナルなバジルを目指したそうですが、まず衣装がなかなか凝っていてステキでした。
DDDのインタビューによれば、キエフの知り合いのデザイナーによるもので、デザインがの段階から関わったとか。
ドン・キお決まりの黒・赤・白ではないんです。第1幕と第2幕の途中までがグレーのタイツ、ピンクのシャツに紺色ベースのベスト。ベストには金糸などの縫い取り飾り。どこにこんなおしゃれな床屋がいるんだといういでたちではありますが。
第2幕の酒場からは同じくグレータイツに白いシャツ、グレーかブルーっぽい柄の入った短めのベスト?それともシャツの柄?
第3幕は白タイツ、グレー地に白で花?のような柄を浮き出したシャツに白のボレロ丈ジャケット。全体に銀もしくはグレーと白でした。
ちょっとおしゃれすぎるし、第1幕、第2幕では赤と黒のコレゴワとの合わせが今一だったけどコルプには良く似合っていました。第3幕はコレゴワも白の衣装なのでばっちり。
衣装のことだけでこの長さ・・・
コルプのバジルの造形はどうだったのかというと、キトリに対しては自信を持っている、ちょっとワルな、でも実は優しい恋人、といったところでしょうか。
第1幕のじゃれ合いが、いい意味でそれを周りに見せる為だけのものにはなっていない。バジル自身はキトリの自分への愛情をこれっぽっちも疑っていなくて、ガマーシュが来ようが、キホーテが跪こうが、キトリはオレのものだと思っている。
メヌエットの後が可笑しくて、キトリの友人にしつこく言い寄り、跪いて手に口づけまでします。徹底している。キトリの気を引くためにやっているのだけど、中途半端なところでキトリの様子を伺ったりはしない。そうこうするうち、キトリがガマーシュ達の方に連れて行かれそうになるので、慌てて止めてキトリを取り返しにいくのです。
このあたり、コレゴワの受けがもっとあったら面白そうだけど。
もうひとつ目に付いたのが、ロレンツォのサイフを掠め取るところ。掠め取っても「ほら僕はお金を持ってます」と見え透いた示し方はせず、落としてロレンツォに気付かせる。
かねがねここは「バジルって馬鹿?」と私は思っていたので胸がすく思い。
コルプのバジルにとって、ロレンツォにお前には金がないと言われたことなど関係ないのでしょう。
ジプシー野営地ではマントを敷いて二人で休む。もうしっかりキトリを抱擁するアダルトなバジル。その後酒場までずっと、コルプは自分の女を優しく守る男であり続けます。
酒場でもキトリとまわりの女性にお酒を注いで上げるし(例によってそっちばかり観察していた)、向かい合って座っていたのをテーブルに腰かけて傍らに引き寄せて腰を抱いたり。
酒場の狂言芝居がまた良かった!
芝居っ気たっぷりに登場し、かみそりを迫力をもって示し、脇につきたてる。それからマントを敷いて倒れる前に、かみそりを一旦外して、ニヤっと投げキッスしてから横になり、また脇にかみそりを挟む。
もうその投げキッスでこちらはハートを打ち抜かれてしまいます。一連のコルプの演技にゾクゾクして平常心で居ることは不可能でした。
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クラブ・ジ・アトレが届きました。
既に話題の新国立劇場バレエ 来シーズンのラインアップ。
話題にされた方のところで情報を拝見し、感想にふむふむと肯き。
新国立劇場サイトの情報がアトレより新しいようです。
シンデレラのコジョカルの相手がコボーと発表されています。
コッペリアのゲストは未定のまま。
ライモンダの川村真樹さんのパートナー、白鳥の湖の厚木三杏さん、真忠久美子さんのパートナーは新国立劇場ダンサーとなっているまま。
さらにアラジンの湯川麻美子さんのパートナーはただの「未定」
私は2005/2006、2006/2007シーズンはプルミエを持っていましたが、今シーズンからマイ・ダンサーに変えました。
そのマイ・ダンサーには新国立サイトいわく≪ステキな特典≫が。
サイン入りカードはともかく (咄嗟に誰にしようか思い浮かばない、このあたりが私の新国立劇場バレエへの距離感)、舞台最終稽古や特別イベント(って何?)への招待は抽選とはいえ当たったら嬉しいかな。
昨年末のくるみに行かなかったし、椿姫も1回きりにしてしまったのでこのところ新国立劇場バレエとはご無沙汰。
衣装と装置はたいてい豪華で美しいし(予算がかけられるということですね)、コールドも揃って綺麗、劇場も快適で好きだけど、舞台は少々薄味に感じることが多い。
濃い目のものを求めすぎ?親しみすぎ?かもしれませんが・・・
余力があれば複数キャストを観に通いたいけれど、他の方面の優先順位が高くなっているのも事実。
それでもこうしてラインアップが発表されたときは、かなり楽しくあれこれ悩みます。
あの人もこの人も見てみたい〜
その気持ちに任せてピックアップし、計算し、すごすごと減らす、という感じでしょうか。
アラジンは全キャスト見てみたいですね。
コボーの全幕は見ていないのでシンデレラはゲストの日も行きたいし、酒井さんもトレウバエフもまゆみさんも西山さんも、って全部だわ。
ライモンダはひろみさんリベンジかな(前回は木村ジークフリートが勝ってしまいました)。
川村さんも気になる。
厚木さんと真忠さんのオデットも見たい。
そしてひろみさんのスワニルダ、八幡さんのフランツ。
コッペリアは前回と同じゲストだったらその日は行かないかなー。
白鳥の湖のゲストもこう毎シーズンではちょっと。
今年はザハロワをボリショイの真ん中で見たいと思っています。前回来日で見逃した(自ら選ばなかった)ので。
既に話題の新国立劇場バレエ 来シーズンのラインアップ。
話題にされた方のところで情報を拝見し、感想にふむふむと肯き。
新国立劇場サイトの情報がアトレより新しいようです。
シンデレラのコジョカルの相手がコボーと発表されています。
コッペリアのゲストは未定のまま。
ライモンダの川村真樹さんのパートナー、白鳥の湖の厚木三杏さん、真忠久美子さんのパートナーは新国立劇場ダンサーとなっているまま。
さらにアラジンの湯川麻美子さんのパートナーはただの「未定」
私は2005/2006、2006/2007シーズンはプルミエを持っていましたが、今シーズンからマイ・ダンサーに変えました。
そのマイ・ダンサーには新国立サイトいわく≪ステキな特典≫が。
サイン入りカードはともかく (咄嗟に誰にしようか思い浮かばない、このあたりが私の新国立劇場バレエへの距離感)、舞台最終稽古や特別イベント(って何?)への招待は抽選とはいえ当たったら嬉しいかな。
昨年末のくるみに行かなかったし、椿姫も1回きりにしてしまったのでこのところ新国立劇場バレエとはご無沙汰。
衣装と装置はたいてい豪華で美しいし(予算がかけられるということですね)、コールドも揃って綺麗、劇場も快適で好きだけど、舞台は少々薄味に感じることが多い。
濃い目のものを求めすぎ?親しみすぎ?かもしれませんが・・・
余力があれば複数キャストを観に通いたいけれど、他の方面の優先順位が高くなっているのも事実。
それでもこうしてラインアップが発表されたときは、かなり楽しくあれこれ悩みます。
あの人もこの人も見てみたい〜
その気持ちに任せてピックアップし、計算し、すごすごと減らす、という感じでしょうか。
アラジンは全キャスト見てみたいですね。
コボーの全幕は見ていないのでシンデレラはゲストの日も行きたいし、酒井さんもトレウバエフもまゆみさんも西山さんも、って全部だわ。
ライモンダはひろみさんリベンジかな(前回は木村ジークフリートが勝ってしまいました)。
川村さんも気になる。
厚木さんと真忠さんのオデットも見たい。
そしてひろみさんのスワニルダ、八幡さんのフランツ。
コッペリアは前回と同じゲストだったらその日は行かないかなー。
白鳥の湖のゲストもこう毎シーズンではちょっと。
今年はザハロワをボリショイの真ん中で見たいと思っています。前回来日で見逃した(自ら選ばなかった)ので。
スワニルダ:吉田都
フランツ:イアン・マッケイ
コッペリウス博士:ジョナサン・ペイン
大変楽しい舞台でした。
普通のコッペリアを見るのはこれが初めてで、ピーター・ライト版ではありませんが、ロイヤルバレエの映像(リャーン・ベンジャミン、カルロス・アコスタ、ルーク・ヘイドン)を見て予習しました。
大きな違いはエンディング。
スワニルダ達が去り、壊れた人形コッペリアとコッペリウス博士がぽつんと残る。
博士が肩を落としていると、コッペリアが動き出し優しく語りかける。なんともほっとする幸せな幕切れです。
動かない、命がないはずの人形に人が心を寄せる、人形が動く、という話はやるせないので少し苦手です。でもすべてのコッペリアがライト版のようなエンディングだったらそれはそれで違和感を感じる。
哀しさを残す普通のコッペリアがあってこそ、ライト版のエンディングが生きるのではないかと思います。
ローラン・プティのコッペリアはもっと残酷な感じがしますが。
吉田さんのスワニルダはかわいらしく、けなげでいじらしく、意地っ張りでもあり、少々お調子者のところもある、とても生き生きとしたキャラクター。
目と顔の表情がくるくる変わり、その時々のスワニルダの気持ちが手に取るように伝わってきます。
踊りはすこし抑え気味のように感じました。昨年12月にお怪我でいくつかの舞台を降板されているし、14、15、17日と立て続けにコッペリアを踊る最終日でした。
マッケイのフランツは女好きな浮気者であるところが実にリアルで、「まったく男ってヤツは!」と少々マジで腹が立つほど。第1幕でジプシーの女性に誘われ嬉々として踊るあたり、スワニルダの気持ちになって歯ぎしり。この雰囲気は日本の男性では出ないだろうななどど思ったり。
でもスワニルダのことはちゃんと大切にしたいのがわかる。
「んもー甘えるんじゃないっ」と言いたくなります。そんな気持ちにさせられてしまうのは、すっかりマッケイの役作りの見事さにのせられているということですね。
踊りの方はこちらも少々お疲れなのか、着地がすこし不安定でした。
でも美形、脚長、長身と揃っているので、まあいいかと許せてしまう。美男は得です。
コッペリウス博士の家から怪しい光の点滅と爆発音が聞こえた時、スワニルダが好奇心に駆られて見に行こうとしたものの、怖くなって後ずさり、そこをしっかりフランツが抱きとめていたところがとても印象に残りました。この二人の関係を象徴していますね。
「美女と野獣」に比べて踊りはとても多く、明るい照明の下で群舞をたくさん見ることが出来ました。
スワニルダの友人たちは綺麗だったし、全体としてなかなか良かったですが、第3幕のソリストが少々物足りない感じ。
そんな中、「きゃー楽しい、かっこいいー、一緒に踊りたーい」などど馬鹿なことを思いつつ見とれたのが第1幕のマズルカとチャルダッシュ。
マズルカはライトの振付だそうです。どちらもシンプルな動きなのに男性がみんな妙にセクシー。その真ん中でマッケイのフランツは更に堂々と色男。ああ、こんな風にお祭りの時にみんなで踊るダンスがあって、そこで思いっきりはじけて踊るということがしたいなあとつくづく思いました。
キャストの続きは追記で
“バーミンガム・ロイヤル・バレエ「コッペリア」 1月17日ゆうぽうと”の続きを読む>>
フランツ:イアン・マッケイ
コッペリウス博士:ジョナサン・ペイン
大変楽しい舞台でした。
普通のコッペリアを見るのはこれが初めてで、ピーター・ライト版ではありませんが、ロイヤルバレエの映像(リャーン・ベンジャミン、カルロス・アコスタ、ルーク・ヘイドン)を見て予習しました。
大きな違いはエンディング。
スワニルダ達が去り、壊れた人形コッペリアとコッペリウス博士がぽつんと残る。
博士が肩を落としていると、コッペリアが動き出し優しく語りかける。なんともほっとする幸せな幕切れです。
動かない、命がないはずの人形に人が心を寄せる、人形が動く、という話はやるせないので少し苦手です。でもすべてのコッペリアがライト版のようなエンディングだったらそれはそれで違和感を感じる。
哀しさを残す普通のコッペリアがあってこそ、ライト版のエンディングが生きるのではないかと思います。
ローラン・プティのコッペリアはもっと残酷な感じがしますが。
吉田さんのスワニルダはかわいらしく、けなげでいじらしく、意地っ張りでもあり、少々お調子者のところもある、とても生き生きとしたキャラクター。
目と顔の表情がくるくる変わり、その時々のスワニルダの気持ちが手に取るように伝わってきます。
踊りはすこし抑え気味のように感じました。昨年12月にお怪我でいくつかの舞台を降板されているし、14、15、17日と立て続けにコッペリアを踊る最終日でした。
マッケイのフランツは女好きな浮気者であるところが実にリアルで、「まったく男ってヤツは!」と少々マジで腹が立つほど。第1幕でジプシーの女性に誘われ嬉々として踊るあたり、スワニルダの気持ちになって歯ぎしり。この雰囲気は日本の男性では出ないだろうななどど思ったり。
でもスワニルダのことはちゃんと大切にしたいのがわかる。
「んもー甘えるんじゃないっ」と言いたくなります。そんな気持ちにさせられてしまうのは、すっかりマッケイの役作りの見事さにのせられているということですね。
踊りの方はこちらも少々お疲れなのか、着地がすこし不安定でした。
でも美形、脚長、長身と揃っているので、まあいいかと許せてしまう。美男は得です。
コッペリウス博士の家から怪しい光の点滅と爆発音が聞こえた時、スワニルダが好奇心に駆られて見に行こうとしたものの、怖くなって後ずさり、そこをしっかりフランツが抱きとめていたところがとても印象に残りました。この二人の関係を象徴していますね。
「美女と野獣」に比べて踊りはとても多く、明るい照明の下で群舞をたくさん見ることが出来ました。
スワニルダの友人たちは綺麗だったし、全体としてなかなか良かったですが、第3幕のソリストが少々物足りない感じ。
そんな中、「きゃー楽しい、かっこいいー、一緒に踊りたーい」などど馬鹿なことを思いつつ見とれたのが第1幕のマズルカとチャルダッシュ。
マズルカはライトの振付だそうです。どちらもシンプルな動きなのに男性がみんな妙にセクシー。その真ん中でマッケイのフランツは更に堂々と色男。ああ、こんな風にお祭りの時にみんなで踊るダンスがあって、そこで思いっきりはじけて踊るということがしたいなあとつくづく思いました。
キャストの続きは追記で
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あううう〜
自分の感想を書いたので他の方の感想など読みに回っていたのですが。
実はレニ国のバヤデルカ、同行した友人の希望は金曜日だったのに、私が勘違いして木曜日を取っていました。
やっぱり金曜日にするべきだったのかも。シェスタコワは好きなのです。更に彼女との方がドラマは濃かった模様。
今月はチケット取りの手際が悪くて。
ドン・キも見ようかな〜と思い始めていたのに、25日に他のものを入れてしまって。
コレゴワとのペアを2度観ることに。
眠りでペレンを見ているので、これはこれでも構わないのですが、うーん。
結局コルプを全部見てみたくなっている。
白鳥もシェスタコワとはもう終わっていてあとはペレン。
いやいや、今月はもう追加しないっ。
ここで踏みとどまらないと後が続かないんだから!
しかし。舞台は一期一会・・・
このせめぎあい、今後もずっとついてまわりそう。
自分の感想を書いたので他の方の感想など読みに回っていたのですが。
実はレニ国のバヤデルカ、同行した友人の希望は金曜日だったのに、私が勘違いして木曜日を取っていました。
やっぱり金曜日にするべきだったのかも。シェスタコワは好きなのです。更に彼女との方がドラマは濃かった模様。
今月はチケット取りの手際が悪くて。
ドン・キも見ようかな〜と思い始めていたのに、25日に他のものを入れてしまって。
コレゴワとのペアを2度観ることに。
眠りでペレンを見ているので、これはこれでも構わないのですが、うーん。
結局コルプを全部見てみたくなっている。
白鳥もシェスタコワとはもう終わっていてあとはペレン。
いやいや、今月はもう追加しないっ。
ここで踏みとどまらないと後が続かないんだから!
しかし。舞台は一期一会・・・
このせめぎあい、今後もずっとついてまわりそう。
ニキヤ:アナスタシア・コレゴワ
ソロル:イーゴリ・コルプ
ガムザッティ:エレーナ・エフセーエワ
大僧正:マラト・シェミウノフ
ドゥグマンタ:アレクセイ・マラーホフ
マグダウィア:ラシッド・マミン
レニングラード国立バレエオフィシャルサイトのキャスト表(PDF)
これまでに観たバヤデルカ(ラ・バヤデール)は以下の通り
ベルリン国立バレエ来日公演(2005) マラーホフ版
ボリショイ・バレエ来日公演(2006) グリゴローヴィチ版
ロイヤルバレエ(2007) マカロワ版
4演出め、ということになります。レニ国版で一番へえ?だったのがエンディング。
大僧正が聖なる火を前にして天に腕を突き上げて終わる。
その前に神殿崩壊も起こっているのですが、ソロルは倒れずに駆け出してはけてしまうし、ニキヤの亡霊も去っています。
ソロルが罰せられたのはわかるのだけど、なんとなく収まりが悪く感じました。
バヤデルカという話そのものにツッコミどころが多く、ストーリーの流れに乗ると言うより、場面場面の面白さを味わう見方をいつもしてしまいます。
更に今回はコルプと言うとんでもない強力磁場を放つダンサーに釘付けだったので、偏った見方をしてしまいました。
コルプのソロル
この方は常に妖しい雰囲気をまとっています。歩くだけで、ポーズを取るだけでどうしようもなくこちらの身体が反応してしまう。でも役作りは妖しさを狙っていない、至極真っ当で役の感情がちゃんと伝わります。
雄々しくはなくとも戦士の雰囲気と威厳があり、ニキヤを情熱的に愛し、藩主には逆らえず苦悩する。
藩主に娘との結婚を命じられてひとりたたずみ悩むところも、一応悩んでる演技をしてます、というおざなりさは感じられず好感が持てる。
ガムザッティに引き合わされて、その美しさにはっとしても惹かれているようには見えません。
その後ニキヤが奴隷と踊るところでも、ガムザッティを前にしながら苦悩に悶え続けます。ニキヤの踊りには眼もくれず、下手端に立つコルプばかり見ていました。
婚約式のグラン・パで満面の笑みを見せるソロルにはどうしても共感できません。
ここはそういう場面だとわかっていても。コルプは満面とまではいかないけど笑み。それはガムザッティに対する礼儀だと受け取りました。
ガムザッティとのアダージョの最中、注目すべき瞬間がありました。ガムザッティと離れて少しひとりになったとき、こらえきれない戦慄が走って苦悩の表情が浮かんだのです。舞台奥に向かって歩いていく背中も彼の内面を語っている。
ニキヤが登場してからの、身の置き所なく立ち上がって悩む様子は勿論。
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ソロル:イーゴリ・コルプ
ガムザッティ:エレーナ・エフセーエワ
大僧正:マラト・シェミウノフ
ドゥグマンタ:アレクセイ・マラーホフ
マグダウィア:ラシッド・マミン
レニングラード国立バレエオフィシャルサイトのキャスト表(PDF)
これまでに観たバヤデルカ(ラ・バヤデール)は以下の通り
ベルリン国立バレエ来日公演(2005) マラーホフ版
ボリショイ・バレエ来日公演(2006) グリゴローヴィチ版
ロイヤルバレエ(2007) マカロワ版
4演出め、ということになります。レニ国版で一番へえ?だったのがエンディング。
大僧正が聖なる火を前にして天に腕を突き上げて終わる。
その前に神殿崩壊も起こっているのですが、ソロルは倒れずに駆け出してはけてしまうし、ニキヤの亡霊も去っています。
ソロルが罰せられたのはわかるのだけど、なんとなく収まりが悪く感じました。
バヤデルカという話そのものにツッコミどころが多く、ストーリーの流れに乗ると言うより、場面場面の面白さを味わう見方をいつもしてしまいます。
更に今回はコルプと言うとんでもない強力磁場を放つダンサーに釘付けだったので、偏った見方をしてしまいました。
コルプのソロル
この方は常に妖しい雰囲気をまとっています。歩くだけで、ポーズを取るだけでどうしようもなくこちらの身体が反応してしまう。でも役作りは妖しさを狙っていない、至極真っ当で役の感情がちゃんと伝わります。
雄々しくはなくとも戦士の雰囲気と威厳があり、ニキヤを情熱的に愛し、藩主には逆らえず苦悩する。
藩主に娘との結婚を命じられてひとりたたずみ悩むところも、一応悩んでる演技をしてます、というおざなりさは感じられず好感が持てる。
ガムザッティに引き合わされて、その美しさにはっとしても惹かれているようには見えません。
その後ニキヤが奴隷と踊るところでも、ガムザッティを前にしながら苦悩に悶え続けます。ニキヤの踊りには眼もくれず、下手端に立つコルプばかり見ていました。
婚約式のグラン・パで満面の笑みを見せるソロルにはどうしても共感できません。
ここはそういう場面だとわかっていても。コルプは満面とまではいかないけど笑み。それはガムザッティに対する礼儀だと受け取りました。
ガムザッティとのアダージョの最中、注目すべき瞬間がありました。ガムザッティと離れて少しひとりになったとき、こらえきれない戦慄が走って苦悩の表情が浮かんだのです。舞台奥に向かって歩いていく背中も彼の内面を語っている。
ニキヤが登場してからの、身の置き所なく立ち上がって悩む様子は勿論。
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レニングラード国立バレエ「バヤデルカ」、イーゴリ・コルプのソロルを観てきました。
腰が砕けています。
身体に力が入らない。へなへなと椅子に沈みこむ。
妖しさではキエフ・バレエ「ライモンダ」のアブデラフマンが上ですが、とにかくとろとろに溶けてしまいました。
カーテン・コールではルジ様も白いシャツ、黒いパンツというシンプルないでたちでご登場。
この方もこうして出てくるだけで、姿が見られただけで・・・!
まったくこんな時間だと言うのに、ひとこと書いておきたくて。
腰が砕けています。
身体に力が入らない。へなへなと椅子に沈みこむ。
妖しさではキエフ・バレエ「ライモンダ」のアブデラフマンが上ですが、とにかくとろとろに溶けてしまいました。
カーテン・コールではルジ様も白いシャツ、黒いパンツというシンプルないでたちでご登場。
この方もこうして出てくるだけで、姿が見られただけで・・・!
まったくこんな時間だと言うのに、ひとこと書いておきたくて。
BRBの美女と野獣の感想を書きました。
今月はこの後もバレエが続くのでとにかく何か書いておかないと。
昨年10月から12月にかけて、結局書かなかった公演の方が多くなってしまったので、時間を置かない方がいいと実感しています。
ま、○○○○から解放されているとも言えるでしょう。
美女と野獣、装置、照明、衣装も素晴らしかったです。
あと音楽も。物悲しい旋律がベルと野獣のPDDで涙を誘いました。
ピアノ、マリンバ、ビブラフォン(?)も使われていたような気がするのですが、ピットを覗いて来なかったのでなんともいえません。
それにしても佐久間さん、3日連続ベルを踊ることになったのですね。
ハードでしょうね。昨日の彼女はとても素敵でした。動きが大きくはっきりしていて、ドラマが伝わる。
私は最初から彼女を見ようと思っていたので構いませんが、キャスト違いで2日チケットを取っていた人には東京のベルがすべて彼女というのは微妙でしょうね。
もうひとりのアンブラ・ヴァッロが踊る訳にはいかなかったのでしょうか。
コッペリアの方のエリシャ・ウィリスが踊る予定の日はどうなるのでしょう。
私は吉田さんの日に行くのですが、これとて当初の予定のキャストを変えた上に後から祝日に吉田さんの日が追加されましたね。
自分も彼女を見たかったのだけど、なんだか微妙な成り行きでした。
もうすこし余裕が(日程と資金力)あれば他のキャストでも見たかったですけれど。
今月はこの後もバレエが続くのでとにかく何か書いておかないと。
昨年10月から12月にかけて、結局書かなかった公演の方が多くなってしまったので、時間を置かない方がいいと実感しています。
ま、○○○○から解放されているとも言えるでしょう。
美女と野獣、装置、照明、衣装も素晴らしかったです。
あと音楽も。物悲しい旋律がベルと野獣のPDDで涙を誘いました。
ピアノ、マリンバ、ビブラフォン(?)も使われていたような気がするのですが、ピットを覗いて来なかったのでなんともいえません。
それにしても佐久間さん、3日連続ベルを踊ることになったのですね。
ハードでしょうね。昨日の彼女はとても素敵でした。動きが大きくはっきりしていて、ドラマが伝わる。
私は最初から彼女を見ようと思っていたので構いませんが、キャスト違いで2日チケットを取っていた人には東京のベルがすべて彼女というのは微妙でしょうね。
もうひとりのアンブラ・ヴァッロが踊る訳にはいかなかったのでしょうか。
コッペリアの方のエリシャ・ウィリスが踊る予定の日はどうなるのでしょう。
私は吉田さんの日に行くのですが、これとて当初の予定のキャストを変えた上に後から祝日に吉田さんの日が追加されましたね。
自分も彼女を見たかったのだけど、なんだか微妙な成り行きでした。
もうすこし余裕が(日程と資金力)あれば他のキャストでも見たかったですけれど。
ベル:佐久間奈緒
野獣:ツァオ・チー
ベルの父親:アラン・デュブルイユ
ベルの姉 フィエール:アンジェラ・ポール
ベルの姉 ヴァニテ:ジャオ・レイ
ムッシュー・コション:ジェームズ・グランディ
ワイルド・ガール:キャロル=アン・ミラー
雌狐:平田桃子
カラス:アレクサンダー・キャンベル
木こり:ジョナサン・ペイン
祖母:ソニア・アギラー
楽しくもあり、胸を打つPDDあり。キャスト違いで何度か観てみたい作品でした。
このところ祭典演目の追加を控えめにしているので、残念ながらBRBは1回ずつしか観ません。
踊り満載、というより芝居の要素が強い。二人の意地悪な?愚かな?姉とその求婚者コション、父と祖母の場面などは英国的ユーモアを感じます。あちらではそうした場面でもっと受けるのでしょうが、日本の観客は私も含めて控えめに笑う程度。
ぐっと胸をつかまれたのはやはりベルと野獣のPDDでした。
まず第1幕の最後、二人が出会うPDD。
野獣を恐れ身をかわすうち、床に膝を付いて座り込みうつむいてしまったベルに野獣がそっと近寄り、顎に手をかけて上を向かせ、二人は初めて正面からお互いを見つめます。
一瞬にして野獣が恋に落ちたのがわかりました。次の瞬間彼を襲う絶望。こんな醜く恐ろしい姿の自分を彼女が好いてくれるはずはない。姿をさらしているのもはばかられ、彼は顔を隠すようにして後ずさり、離れたところにある椅子の陰まで行ってしまう。その苦悩。
ここのところのツァオ・チーが素晴らしかったです。野獣の心が手に取るように伝わってきて胸が締め付けられました。
一度は絶望に沈んだものの野獣はあきらめない。ベルを求めずにはいられない。ベルは背中を向けてまっしぐらに逃げる訳ではないけれど恐れが隠せない、逃れようとするベルと、追う野獣。自分を恐れているのはわかっているので、これ以上怖がらせないよう優しく寄り添おうとする野獣がとても切ない。
ベルが椅子に座ると、野獣がその肘掛に手をかけて下を向いて沈んでいる。ベルがそっと野獣の頭に触れる。すこしほどけたと思うとまた逃げる。
佐久間さんも安定して美しい動きが雄弁に感情を語ります。
野獣が椅子の足元に身を投げ出し、猫がするように頭をベルの足にこすりつける。
痛いほど伝わる彼の思い。
“バーミンガム・ロイヤル・バレエ「美女と野獣」1月7日 東京文化会館”の続きを読む>>
野獣:ツァオ・チー
ベルの父親:アラン・デュブルイユ
ベルの姉 フィエール:アンジェラ・ポール
ベルの姉 ヴァニテ:ジャオ・レイ
ムッシュー・コション:ジェームズ・グランディ
ワイルド・ガール:キャロル=アン・ミラー
雌狐:平田桃子
カラス:アレクサンダー・キャンベル
木こり:ジョナサン・ペイン
祖母:ソニア・アギラー
楽しくもあり、胸を打つPDDあり。キャスト違いで何度か観てみたい作品でした。
このところ祭典演目の追加を控えめにしているので、残念ながらBRBは1回ずつしか観ません。
踊り満載、というより芝居の要素が強い。二人の意地悪な?愚かな?姉とその求婚者コション、父と祖母の場面などは英国的ユーモアを感じます。あちらではそうした場面でもっと受けるのでしょうが、日本の観客は私も含めて控えめに笑う程度。
ぐっと胸をつかまれたのはやはりベルと野獣のPDDでした。
まず第1幕の最後、二人が出会うPDD。
野獣を恐れ身をかわすうち、床に膝を付いて座り込みうつむいてしまったベルに野獣がそっと近寄り、顎に手をかけて上を向かせ、二人は初めて正面からお互いを見つめます。
一瞬にして野獣が恋に落ちたのがわかりました。次の瞬間彼を襲う絶望。こんな醜く恐ろしい姿の自分を彼女が好いてくれるはずはない。姿をさらしているのもはばかられ、彼は顔を隠すようにして後ずさり、離れたところにある椅子の陰まで行ってしまう。その苦悩。
ここのところのツァオ・チーが素晴らしかったです。野獣の心が手に取るように伝わってきて胸が締め付けられました。
一度は絶望に沈んだものの野獣はあきらめない。ベルを求めずにはいられない。ベルは背中を向けてまっしぐらに逃げる訳ではないけれど恐れが隠せない、逃れようとするベルと、追う野獣。自分を恐れているのはわかっているので、これ以上怖がらせないよう優しく寄り添おうとする野獣がとても切ない。
ベルが椅子に座ると、野獣がその肘掛に手をかけて下を向いて沈んでいる。ベルがそっと野獣の頭に触れる。すこしほどけたと思うとまた逃げる。
佐久間さんも安定して美しい動きが雄弁に感情を語ります。
野獣が椅子の足元に身を投げ出し、猫がするように頭をベルの足にこすりつける。
痛いほど伝わる彼の思い。
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2008年初バレエ。普通に良かったです。プティパ、チャイコフスキーを正統派に品良く美しく、というのには少々物足りなさを覚える自分を発見。
バレエ団日本公式サイトで発表になっているキャスト表
(PDFが開きます)
変更が会場に掲示されていました。
優しさの精:イリーナ・コシュレワ → アナスタシア・ロマチェンコワ
鷹揚の精:アレクサンドラ・ラトゥースカヤ → タチアナ・ミリツェワ
ダイアモンド:エレーナ・エフセーエワ → タチアナ・ミリツェワ
オーロラのペレン、とても綺麗でした。動きは美しく安定していて実にキラキラ姫。ただ私はもうすこし体温を感じる、感情表現が豊かな方が好みです。
デジレのプハチョフはラインの美しさを堪能。立ってるだけで、ポーズだけでしなやかに美しい、ロシア王子のたたずまい。彼のジークフリートが見たいです。
眠りはこのぐらいでいいのかもしれませんが、二人の間の感情の流れがすこし希薄かな。
リラのコチュビラが良かった!リラの精というと包容力とか慈愛を連想しますが、コチュビラはウェットさのない、聡明で動じない軽やかなリラ。でも堂々と美しく存在感あり。こういうリラもあるのだなと思いました。
ここの妖精たちの衣装はそれぞれお花がついていて、優しさがすずらん、元気がカーネーション、鷹揚がわからなかったけど紫系に白い花、呑気が黄色に水仙、勇気がピンクに赤い薔薇。いつもどの衣装で誰が何の精だっけ〜?と後で混乱するので識別しやすくて良かったです。変だという意見もあるようですけどね。
ハビブリナっておっとりふんわりした雰囲気なのね、ミリツェワはやっぱり小気味いいな、ヴィジェニナはもうすこし音楽にきちっと乗ってくれるといいのにな、などど思いつつ見ていました。
妖精たちのここでまず、私の眠りうるうるピークが来てしまうので(主に旋律のせいで)涙ポロリ。
4人の王子の演技はあっさり。かつらとひげでシヴァコフしか識別できないし。
もうちょっと濃いのを期待していたのですが、いつもこんなものなのでしょうか?だとしたら東バの4人の王子(特にプリンシパル古い方から二人)は異常ですね。それを眠りのたびに期待する私もどこか間違ってるかしら。
シヴァコフがメインサポート担当王子でそちらに気を取られるのか、表情が思い出したように求婚王子になるのがおかしかった。
終始オーロラ姫〜(はぁと)だったのがモロゾフかな?4人の王子は牽制しあってるんだか、示し合わせてるんだか仲良さそうな瞬間もあったり。
“レニングラード国立バレエ「眠りの森の美女」 1月5日 東京国際フォーラムホールA”の続きを読む>>
バレエ団日本公式サイトで発表になっているキャスト表
(PDFが開きます)
変更が会場に掲示されていました。
優しさの精:イリーナ・コシュレワ → アナスタシア・ロマチェンコワ
鷹揚の精:アレクサンドラ・ラトゥースカヤ → タチアナ・ミリツェワ
ダイアモンド:エレーナ・エフセーエワ → タチアナ・ミリツェワ
オーロラのペレン、とても綺麗でした。動きは美しく安定していて実にキラキラ姫。ただ私はもうすこし体温を感じる、感情表現が豊かな方が好みです。
デジレのプハチョフはラインの美しさを堪能。立ってるだけで、ポーズだけでしなやかに美しい、ロシア王子のたたずまい。彼のジークフリートが見たいです。
眠りはこのぐらいでいいのかもしれませんが、二人の間の感情の流れがすこし希薄かな。
リラのコチュビラが良かった!リラの精というと包容力とか慈愛を連想しますが、コチュビラはウェットさのない、聡明で動じない軽やかなリラ。でも堂々と美しく存在感あり。こういうリラもあるのだなと思いました。
ここの妖精たちの衣装はそれぞれお花がついていて、優しさがすずらん、元気がカーネーション、鷹揚がわからなかったけど紫系に白い花、呑気が黄色に水仙、勇気がピンクに赤い薔薇。いつもどの衣装で誰が何の精だっけ〜?と後で混乱するので識別しやすくて良かったです。変だという意見もあるようですけどね。
ハビブリナっておっとりふんわりした雰囲気なのね、ミリツェワはやっぱり小気味いいな、ヴィジェニナはもうすこし音楽にきちっと乗ってくれるといいのにな、などど思いつつ見ていました。
妖精たちのここでまず、私の眠りうるうるピークが来てしまうので(主に旋律のせいで)涙ポロリ。
4人の王子の演技はあっさり。かつらとひげでシヴァコフしか識別できないし。
もうちょっと濃いのを期待していたのですが、いつもこんなものなのでしょうか?だとしたら東バの4人の王子(特にプリンシパル古い方から二人)は異常ですね。それを眠りのたびに期待する私もどこか間違ってるかしら。
シヴァコフがメインサポート担当王子でそちらに気を取られるのか、表情が思い出したように求婚王子になるのがおかしかった。
終始オーロラ姫〜(はぁと)だったのがモロゾフかな?4人の王子は牽制しあってるんだか、示し合わせてるんだか仲良さそうな瞬間もあったり。
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印象に残ったもの。
全幕ではミラノで観たフェリとボッレのノイマイヤー『椿姫』に尽きます。
2007年どころか、これまでの観てきた中でのベストだと思う。
あんなに心揺さぶられたことはありませんでした。フェリもボッレも素晴らしい高みにいました。踊りと演技が分かちがたく絡み合って、二人はまさにマルグリットとアルマンを生きていた。
この舞台にめぐり会えた幸せに感謝するのみ。
フェリの『こうもり』も良かったですが、彼女の凄まじい女優バレリーナぶりがよりリアルに感じられるのは『椿姫』や『マノン』、『R&J』なのだと思います。間に合って本当に幸運でした。
ボッレは2005年ロイヤルバレエ来日、バッセルとの『マノン』以来でしたが、明らかに進化していました。
麗しいけれどもっさりしていた感じがまったくなくなり、どこまでも正しく美しいムーブメントと情熱的な演技に釘付け。
フェリとボッレは『エトワール達の花束』でも素晴らしかったです。
R&JのバルコニーのPDD、ジュリエットが降りてきて、ロメオがソロで踊るところ。ボッレのあまりにも美しい動き、それがロメオの想いの現れ以外の何ものでもなく、今でも録画を見ると涙が出ます。
この世にこんな美しいものがある、こんな世界がある、生きていることの幸せやいとおしさすら感じるのです。
フェリは変幻自在、ひとつひとつの作品でとても深い世界に連れて行ってくれました。
私は年代的にはフェリを長く観ていてもおかしくないのですが、バレエを観始めたのがここ数年なので最後に間に合って良かったという感じ。喪失感を持つほどではありませんでした。
ボッレがこれから誰と素晴らしいパートナーシップを築き上げていくのかが気になるところ。
ザハロワはスカラ座のエトワールとして契約したらしいですが。
全幕以外では<ルグリと輝ける仲間たち>でのルディエールとルグリの『オネーギン』第3幕のPDD。
ルディエールの素晴らしさ、凄さ。見事にタチヤーナを生き、すべてがそこにあるのです。
踊ってくれてありがとう、ルグリ様、彼女を連れてきてくれてありがとう、と心から思いました。
<ニジンスキーの伝説>のシャルル・ジュド『牧神の午後』も印象に残っています。あの存在感、このバレエってこういうことだったのか!という感じでした。何の疑問もなくストンと腑に落ちる。
ジュドと呼応するニンフの井脇幸江さんも素晴らしく、東バで彼女以外の誰にこの役が務まるだろうかと、井脇さんにも感動しました。
ローラン・イレールの『ペトルーシュカ』といい、ルグリとの「さすらう若者の歌」といい。
この先もうチャンスはないかもしれない、という偉大なダンサー達の舞台を多く見られた年でした。
“2007年バレエ鑑賞回顧2”の続きを読む>>
全幕ではミラノで観たフェリとボッレのノイマイヤー『椿姫』に尽きます。
2007年どころか、これまでの観てきた中でのベストだと思う。
あんなに心揺さぶられたことはありませんでした。フェリもボッレも素晴らしい高みにいました。踊りと演技が分かちがたく絡み合って、二人はまさにマルグリットとアルマンを生きていた。
この舞台にめぐり会えた幸せに感謝するのみ。
フェリの『こうもり』も良かったですが、彼女の凄まじい女優バレリーナぶりがよりリアルに感じられるのは『椿姫』や『マノン』、『R&J』なのだと思います。間に合って本当に幸運でした。
ボッレは2005年ロイヤルバレエ来日、バッセルとの『マノン』以来でしたが、明らかに進化していました。
麗しいけれどもっさりしていた感じがまったくなくなり、どこまでも正しく美しいムーブメントと情熱的な演技に釘付け。
フェリとボッレは『エトワール達の花束』でも素晴らしかったです。
R&JのバルコニーのPDD、ジュリエットが降りてきて、ロメオがソロで踊るところ。ボッレのあまりにも美しい動き、それがロメオの想いの現れ以外の何ものでもなく、今でも録画を見ると涙が出ます。
この世にこんな美しいものがある、こんな世界がある、生きていることの幸せやいとおしさすら感じるのです。
フェリは変幻自在、ひとつひとつの作品でとても深い世界に連れて行ってくれました。
私は年代的にはフェリを長く観ていてもおかしくないのですが、バレエを観始めたのがここ数年なので最後に間に合って良かったという感じ。喪失感を持つほどではありませんでした。
ボッレがこれから誰と素晴らしいパートナーシップを築き上げていくのかが気になるところ。
ザハロワはスカラ座のエトワールとして契約したらしいですが。
全幕以外では<ルグリと輝ける仲間たち>でのルディエールとルグリの『オネーギン』第3幕のPDD。
ルディエールの素晴らしさ、凄さ。見事にタチヤーナを生き、すべてがそこにあるのです。
踊ってくれてありがとう、ルグリ様、彼女を連れてきてくれてありがとう、と心から思いました。
<ニジンスキーの伝説>のシャルル・ジュド『牧神の午後』も印象に残っています。あの存在感、このバレエってこういうことだったのか!という感じでした。何の疑問もなくストンと腑に落ちる。
ジュドと呼応するニンフの井脇幸江さんも素晴らしく、東バで彼女以外の誰にこの役が務まるだろうかと、井脇さんにも感動しました。
ローラン・イレールの『ペトルーシュカ』といい、ルグリとの「さすらう若者の歌」といい。
この先もうチャンスはないかもしれない、という偉大なダンサー達の舞台を多く見られた年でした。
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明日の2008年初バレエの前にはふりかえっておかないと。という訳で2007年回顧です。
2007年はダンスに61回、クラシック演奏会に10回行きました。2006年がバレエ60回ですからほぼ同じ。
演奏会が5回から10回に増えた分、ホールに足を運んだ回数は増えて年間71公演に通ったことになる。5日に1回ペース。
観たい聴きたいの好奇心はうずくけれど、今年は回数を減らしたいと思っています。フトコロ、体力ともに厳しい。とは言うものの既に1月2月はハイペース・・・
最もよく通ったのが東バで(ルグリ全幕とか、ギエムも含めてしまうと)が19回。
やはり好きだし、木村さんの存在が大きい。
Kバレエが7回、輪島さんが観たかったのとKの戦略にまんまと乗せられて。
ミラノ・スカラ座バレエも7回、MMゆえ、更にそれゆえの愛着。
2007年は国内バレエ団新規開拓として、松山バレエ団を観てみました。
感想は書いておりませんが、森下洋子さんはさすがに別境地、強い印象を残しました。
以下観た公演リストです。
“2007年バレエ鑑賞回顧1”の続きを読む>>
2007年はダンスに61回、クラシック演奏会に10回行きました。2006年がバレエ60回ですからほぼ同じ。
演奏会が5回から10回に増えた分、ホールに足を運んだ回数は増えて年間71公演に通ったことになる。5日に1回ペース。
観たい聴きたいの好奇心はうずくけれど、今年は回数を減らしたいと思っています。フトコロ、体力ともに厳しい。とは言うものの既に1月2月はハイペース・・・
最もよく通ったのが東バで(ルグリ全幕とか、ギエムも含めてしまうと)が19回。
やはり好きだし、木村さんの存在が大きい。
Kバレエが7回、輪島さんが観たかったのとKの戦略にまんまと乗せられて。
ミラノ・スカラ座バレエも7回、MMゆえ、更にそれゆえの愛着。
2007年は国内バレエ団新規開拓として、松山バレエ団を観てみました。
感想は書いておりませんが、森下洋子さんはさすがに別境地、強い印象を残しました。
以下観た公演リストです。
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出遅れましたが、新年明けましておめでとうございます。
例年通りなのですが、思いのほか身内で過ごす時間が長くなりました。年末年始は日常より台所にこもっています。
ようやく自分の時間ができた時まずやったのは、祭典会員の申し込みやロイヤルバレエの希望鑑賞日検討。年内はMMMMで他の事が考えられませんでした。
1月、2月、3月は既に観に行く予定が一杯で、それでも追加したくなっているものなどチラシや情報をかき集めて作戦も練ってみました。
観たいものを全部観るには財力も体力も足りません。
おカネと身体に余らない程度のものしか受け止め切れないだろうとも思いますが、このあたりの選択がけっこう悩ましい。
日程は体力配分を考えるようになって来ました。来日公演が続くと辛くなります。
昨年のふりかえりを結局まだしていないのですが、感想をまとめなかった公演の印象は時間が経つとどうしても薄れるのでなるべく何か書いておきたい。
書くのにはある程度時間がかかり、連日鑑賞になるとこの時間が取れなくなる。
やっぱり欲張りすぎなのですねー。
なんとなく思っていることは、
今年もMMを観たい。
日本のバレエ団でまだ観ていないところを観る(これはすでに予定を入れました)。
来日公演は一押しキャストをはずさない(ようやく経験により学習)。
国内鑑賞のペースダウン、つまり財力の配分バランスを変える。
一番最後のが最も難しい・・・・・・
2008年もたくさんの人が素晴らしい舞台にめぐりあえますように。
本年もどうぞよろしくお願いします。
例年通りなのですが、思いのほか身内で過ごす時間が長くなりました。年末年始は日常より台所にこもっています。
ようやく自分の時間ができた時まずやったのは、祭典会員の申し込みやロイヤルバレエの希望鑑賞日検討。年内はMMMMで他の事が考えられませんでした。
1月、2月、3月は既に観に行く予定が一杯で、それでも追加したくなっているものなどチラシや情報をかき集めて作戦も練ってみました。
観たいものを全部観るには財力も体力も足りません。
おカネと身体に余らない程度のものしか受け止め切れないだろうとも思いますが、このあたりの選択がけっこう悩ましい。
日程は体力配分を考えるようになって来ました。来日公演が続くと辛くなります。
昨年のふりかえりを結局まだしていないのですが、感想をまとめなかった公演の印象は時間が経つとどうしても薄れるのでなるべく何か書いておきたい。
書くのにはある程度時間がかかり、連日鑑賞になるとこの時間が取れなくなる。
やっぱり欲張りすぎなのですねー。
なんとなく思っていることは、
今年もMMを観たい。
日本のバレエ団でまだ観ていないところを観る(これはすでに予定を入れました)。
来日公演は一押しキャストをはずさない(ようやく経験により学習)。
国内鑑賞のペースダウン、つまり財力の配分バランスを変える。
一番最後のが最も難しい・・・・・・
2008年もたくさんの人が素晴らしい舞台にめぐりあえますように。
本年もどうぞよろしくお願いします。
