他力本願な呼びかけに応じて情報をお寄せくださった皆様、本当にありがとうございました。
おかげさまで光藍社さんに問い合わせて確認することが出来ました。2008年8月18日現在の情報です。
プロデュース草刈民代
『エスプリ』 −プティの世界−
2009年4月公演予定、場所、日程の詳細は未定
出演が予定されるダンサー
ルイジ・ボニーノ / マッシモ・ムッル / イーゴリ・コールプ / リエンツ・チャン / リー・チュン
草刈民代 / ワン・チーミン
主催:光藍社
チケット一般発売:11月7日(金)
10月上旬から中旬にDMを発送予定
すでに光藍社さんからDMが届いている方には送られるそうです。
新たに希望する方はこちらをご参考にお手続き下さいね。
上記のような内容のモノクロチラシが “華麗なるクラシックバレエ・ハイライト with 草刈民代” の会場で配布されたらしいです。
2009年3月から4月に日本でプティを踊るかも、と聞いたときから、日本でプティなら草刈さんプロデュースに違いないとは思っていましたが、主催が光藍社さんでコールプまでついてきちゃうとはまったく想像の外でした。
2006年11月に同じく草刈さんがプロデュースされた『ソワレ』のときとメンバーはほとんど同じ。
レモンド・レベック、アルタンフヤグ・ドゥガラー が抜けて、ムッルとコールプが入った感じです。
『ソワレ』は観ていませんが、アルルの女、カルメン、プルーストからモレルとサン・ルー、ランデヴー、チークトゥチーク、デュークエリントンバレエ、ピンクフロイドバレエからなどが上演されたようですね。
今度はどんな作品で構成されるのでしょうか。観たいものを言い出したらキリがありませんが、ムッルに関して言えば彼のために作られたソロ作品「枯葉」は観たい。
日本ではこれまで2回位踊っていて(世界バレエフェスとプティ・グラン・ガラ)、あんまり評判は良くないみたいですけれど。
コールプがこれまでにプティを踊っているかどうかは知らないのですが、もしこれがプティと初めての仕事になるとしたら・・・おそらく振付家を魅了するでしょうね。どんな世界が新しく生まれるのか楽しみです。
ムッルはこの9月のスカラ座での『Serata Petit』が久々のプティとの仕事。初めて「アルルの女」を、久々に「カルメン」を踊るし、2009年6月には同じくスカラ座で「ピンクフロイドバレエ」、それもザハロワと。スカラ座の新舞踊芸術監督エリザベッタ・テラブストのおかげでプティとの仕事がまたできるようになったと、最近のインタビューでも語っていますし、プティとの関係は良好になったのかもしれませんね。
「枯葉」も観たいけど、新しい作品だって大歓迎です。
とにかく予定メンバーのダンサーの皆様が怪我などせず、プティの世界で魅了してくださいますように!
まだ “らしい” を心おきなくはずすことはできませんが、ギエムお姉様とセットではないマッシモ・ムッルが久々に日本で観られそうです。嬉しい〜
おかげさまで光藍社さんに問い合わせて確認することが出来ました。2008年8月18日現在の情報です。
プロデュース草刈民代
『エスプリ』 −プティの世界−
2009年4月公演予定、場所、日程の詳細は未定
出演が予定されるダンサー
ルイジ・ボニーノ / マッシモ・ムッル / イーゴリ・コールプ / リエンツ・チャン / リー・チュン
草刈民代 / ワン・チーミン
主催:光藍社
チケット一般発売:11月7日(金)
10月上旬から中旬にDMを発送予定
すでに光藍社さんからDMが届いている方には送られるそうです。
新たに希望する方はこちらをご参考にお手続き下さいね。
上記のような内容のモノクロチラシが “華麗なるクラシックバレエ・ハイライト with 草刈民代” の会場で配布されたらしいです。
2009年3月から4月に日本でプティを踊るかも、と聞いたときから、日本でプティなら草刈さんプロデュースに違いないとは思っていましたが、主催が光藍社さんでコールプまでついてきちゃうとはまったく想像の外でした。
2006年11月に同じく草刈さんがプロデュースされた『ソワレ』のときとメンバーはほとんど同じ。
レモンド・レベック、アルタンフヤグ・ドゥガラー が抜けて、ムッルとコールプが入った感じです。
『ソワレ』は観ていませんが、アルルの女、カルメン、プルーストからモレルとサン・ルー、ランデヴー、チークトゥチーク、デュークエリントンバレエ、ピンクフロイドバレエからなどが上演されたようですね。
今度はどんな作品で構成されるのでしょうか。観たいものを言い出したらキリがありませんが、ムッルに関して言えば彼のために作られたソロ作品「枯葉」は観たい。
日本ではこれまで2回位踊っていて(世界バレエフェスとプティ・グラン・ガラ)、あんまり評判は良くないみたいですけれど。
コールプがこれまでにプティを踊っているかどうかは知らないのですが、もしこれがプティと初めての仕事になるとしたら・・・おそらく振付家を魅了するでしょうね。どんな世界が新しく生まれるのか楽しみです。
ムッルはこの9月のスカラ座での『Serata Petit』が久々のプティとの仕事。初めて「アルルの女」を、久々に「カルメン」を踊るし、2009年6月には同じくスカラ座で「ピンクフロイドバレエ」、それもザハロワと。スカラ座の新舞踊芸術監督エリザベッタ・テラブストのおかげでプティとの仕事がまたできるようになったと、最近のインタビューでも語っていますし、プティとの関係は良好になったのかもしれませんね。
「枯葉」も観たいけど、新しい作品だって大歓迎です。
とにかく予定メンバーのダンサーの皆様が怪我などせず、プティの世界で魅了してくださいますように!
まだ “らしい” を心おきなくはずすことはできませんが、ギエムお姉様とセットではないマッシモ・ムッルが久々に日本で観られそうです。嬉しい〜
コメントで教えていただきましたが、2009年4月にプティ関連でマッシモ・ムッルが来日するらしいです。
技と能力に乏しい管理人は只今情報元を確認できておりません。
他力本願で申し訳ありませんが、何かご存知の方がいらっしゃいましたらお知らせいただけると大変助かります。
そういう話が動きつつあることは聞いていたのですが、“かもしれない”段階の情報でしたのでじっと我慢のコでありました。
どんな内容の公演なのでしょう。プティの何を踊るのか、他にはどなたがお出になるのか。
2009年・・・
1月のミハイロフスキー、コールプ祭り、スタダンのシンデレラ、法村・友井のアンナカレーニナ。
2月のハンブルク、モンテカルロ、東バベジャールギエム&首藤さん付き、新国立ライモンダ。
3月は牧のライモンダ、新国立トリプルビル。
4月はPOB学校、5月はデンマークロイヤルにザハロワ・ガラ。
4月って。チケット売れるのでしょーか。
技と能力に乏しい管理人は只今情報元を確認できておりません。
他力本願で申し訳ありませんが、何かご存知の方がいらっしゃいましたらお知らせいただけると大変助かります。
そういう話が動きつつあることは聞いていたのですが、“かもしれない”段階の情報でしたのでじっと我慢のコでありました。
どんな内容の公演なのでしょう。プティの何を踊るのか、他にはどなたがお出になるのか。
2009年・・・
1月のミハイロフスキー、コールプ祭り、スタダンのシンデレラ、法村・友井のアンナカレーニナ。
2月のハンブルク、モンテカルロ、東バベジャールギエム&首藤さん付き、新国立ライモンダ。
3月は牧のライモンダ、新国立トリプルビル。
4月はPOB学校、5月はデンマークロイヤルにザハロワ・ガラ。
4月って。チケット売れるのでしょーか。
とりあえず第1部について。
『ハムレット』第2幕より“パ・ド・ドゥ”
振付:J.ノイマイヤー 音楽:M.ティペット
シルヴィア・アッツォーニ イリ・ブベニチェク
2007年夏のフェリ引退ガラで観ていて(アッツォーニ&リアブコ)、好きな場面。
最初ひとりでお人形と戯れたり、喜怒哀楽をはっきりと表現するアッツォーニのオフェリアにとても引き込まれます。幼さがすこし痛々しい。
お互いを想う気持ち、旅立ちをなかなか告げられないハムレット、なんとなくわかっていながら受け入れ難いオフェリア。そんな二人の感情が行き交うのを息を詰めて見守るようなPDD。
サポートされて片脚をターンアウトしながら高々と上げていくアッツォーニの動きを見ながら、その脚は感情の高まりを語っているのだと妙に納得しました。ジュリエットしかり、マノンしかり。彼女たちの脚が描く軌跡は駆け上って行くときめきそのもの。そういったPDDはこれまでに何度となく見てきているはずなのに今更です。
ブベニチェクのハムレットにはシャイで不器用そうな印象を持ちました。内側に溜め込まれる想い、逡巡。それが想いの強さを感じさせる。
全幕を見ておらず、ストーリーもよくわかっていなくてもぐいっとその世界に引き込んで離さない、二人の表現力の素晴らしさには脱帽です。
『ジゼル』第2幕より
スヴェトラーナ・ルンキナ マチアス・エイマン
ジゼルのお墓前でアルブレヒトがジゼルを感じ二人で最初に踊るところではなくて、ミルタたちにみつかって懇願をくりかえしつつかわるがわる踊るところ。あの有名なアルブレヒトのヴァリエーションが含まれるところです。
ルンキナのジゼルは2007年の合同ガラでもちらっと観ていますが、その時より温度がありました。まだアルブレヒト経験値が低そうなエイマン君相手なので先輩お姉様モードに見えたのかもしれません。
組んで合わせた時間は短いだろうけれど、大丈夫?と思わせるサポートではなかったし、ヴァリエーションは美しくて素敵だし、まだ若いうちにアルブレヒトを踊るところを是非見たいと思わせてくれたエイマン君でした。
「きゃー素敵〜好きだわー」というのではないのですが、人を惹きつけてしまう何かをもっていますね。
『椿姫』第1幕より
振付:J.ノイマイヤー 音楽:F.ショパン
ピアノ:上田晴子
エレオノラ・アバニャート バンジャマン・ペッシュ
2007年夏の「ルグリと輝ける仲間たち」で白のPDDを披露した二人による第1幕のPDD。
その昨夏は二人がアルマンにもマルグリットにも見えず、苦手意識を持っていました。ところが先にBプロ『モーメンツ・シェアード』でアバニャートの魅力に触れることが出来、苦手意識が後退。とにかく二人の伝えてくるものを見てみようという気になっていました。
こういうマルグリットとアルマンもありなのかなー、これはこれで全幕を見てみたらもっと納得するかもしれない。というのが結論。なかなか良かったと思います。
アバニャートのマルグリットはとてもナチュラル。マルグリットでございます、という感じを出していなくて、彼女のマルグリット。アルマンよりかなり年上に見えたりはしないし(実際原作ではほとんど同じぐらい)、高級娼婦としてのふるまいもするけれど、もっとかわいらしく素直な女性。
ペッシュは世間知らずなお坊ちゃんには見えないけれど、若さと執拗なぐらいの寄せる想いの強さに少々たじろぐぐらい。これでほだされないということがあるかしら、とどきどきしてしまいました。
私自身の問題として、2007年はどの『椿姫』を観てもダメだったのかもしれません。フェリとボッレが、またムッルの印象が強烈で大切で。新国立の牧阿佐美の「椿姫」も酒井&山本組で見ていますが作品自体が受け入れ難かったし。
同じ作品をいろいろなダンサーが踊る、そうすれば必ず違ったものになる、振付家が踊らせているのなら、それぞれのあり方を振付家はおそらく許容しているはず。好みはそれぞれだし、これが一番、というのはきっとあるのだろうけれど、だからといってそれ以外を否定したくない。いろいろなものを感じ受け入れたいと思っています。
『メリー・ウィドウ』世界初演
振付:P.ラコット 音楽:F.レハール
マリ=アニエス・ジロ マチュー・ガニオ
きらきらと華やかでゴージャスな楽しい世界でした。
ジロの圧倒的な存在感。「ドナウの娘」では今ひとつに思えたラコットのデザインによる衣装も悪くない。ジロの身長としっかりした身体から繰り出される回転はなんともスケールが大きい。
マチューは王子様を演じているときより、こうしたちょっとひねりの効いたもののときに見せる表情の意外性に魅力を感じます。
『ハムレット』第2幕より“パ・ド・ドゥ”
振付:J.ノイマイヤー 音楽:M.ティペット
シルヴィア・アッツォーニ イリ・ブベニチェク
2007年夏のフェリ引退ガラで観ていて(アッツォーニ&リアブコ)、好きな場面。
最初ひとりでお人形と戯れたり、喜怒哀楽をはっきりと表現するアッツォーニのオフェリアにとても引き込まれます。幼さがすこし痛々しい。
お互いを想う気持ち、旅立ちをなかなか告げられないハムレット、なんとなくわかっていながら受け入れ難いオフェリア。そんな二人の感情が行き交うのを息を詰めて見守るようなPDD。
サポートされて片脚をターンアウトしながら高々と上げていくアッツォーニの動きを見ながら、その脚は感情の高まりを語っているのだと妙に納得しました。ジュリエットしかり、マノンしかり。彼女たちの脚が描く軌跡は駆け上って行くときめきそのもの。そういったPDDはこれまでに何度となく見てきているはずなのに今更です。
ブベニチェクのハムレットにはシャイで不器用そうな印象を持ちました。内側に溜め込まれる想い、逡巡。それが想いの強さを感じさせる。
全幕を見ておらず、ストーリーもよくわかっていなくてもぐいっとその世界に引き込んで離さない、二人の表現力の素晴らしさには脱帽です。
『ジゼル』第2幕より
スヴェトラーナ・ルンキナ マチアス・エイマン
ジゼルのお墓前でアルブレヒトがジゼルを感じ二人で最初に踊るところではなくて、ミルタたちにみつかって懇願をくりかえしつつかわるがわる踊るところ。あの有名なアルブレヒトのヴァリエーションが含まれるところです。
ルンキナのジゼルは2007年の合同ガラでもちらっと観ていますが、その時より温度がありました。まだアルブレヒト経験値が低そうなエイマン君相手なので先輩お姉様モードに見えたのかもしれません。
組んで合わせた時間は短いだろうけれど、大丈夫?と思わせるサポートではなかったし、ヴァリエーションは美しくて素敵だし、まだ若いうちにアルブレヒトを踊るところを是非見たいと思わせてくれたエイマン君でした。
「きゃー素敵〜好きだわー」というのではないのですが、人を惹きつけてしまう何かをもっていますね。
『椿姫』第1幕より
振付:J.ノイマイヤー 音楽:F.ショパン
ピアノ:上田晴子
エレオノラ・アバニャート バンジャマン・ペッシュ
2007年夏の「ルグリと輝ける仲間たち」で白のPDDを披露した二人による第1幕のPDD。
その昨夏は二人がアルマンにもマルグリットにも見えず、苦手意識を持っていました。ところが先にBプロ『モーメンツ・シェアード』でアバニャートの魅力に触れることが出来、苦手意識が後退。とにかく二人の伝えてくるものを見てみようという気になっていました。
こういうマルグリットとアルマンもありなのかなー、これはこれで全幕を見てみたらもっと納得するかもしれない。というのが結論。なかなか良かったと思います。
アバニャートのマルグリットはとてもナチュラル。マルグリットでございます、という感じを出していなくて、彼女のマルグリット。アルマンよりかなり年上に見えたりはしないし(実際原作ではほとんど同じぐらい)、高級娼婦としてのふるまいもするけれど、もっとかわいらしく素直な女性。
ペッシュは世間知らずなお坊ちゃんには見えないけれど、若さと執拗なぐらいの寄せる想いの強さに少々たじろぐぐらい。これでほだされないということがあるかしら、とどきどきしてしまいました。
私自身の問題として、2007年はどの『椿姫』を観てもダメだったのかもしれません。フェリとボッレが、またムッルの印象が強烈で大切で。新国立の牧阿佐美の「椿姫」も酒井&山本組で見ていますが作品自体が受け入れ難かったし。
同じ作品をいろいろなダンサーが踊る、そうすれば必ず違ったものになる、振付家が踊らせているのなら、それぞれのあり方を振付家はおそらく許容しているはず。好みはそれぞれだし、これが一番、というのはきっとあるのだろうけれど、だからといってそれ以外を否定したくない。いろいろなものを感じ受け入れたいと思っています。
『メリー・ウィドウ』世界初演
振付:P.ラコット 音楽:F.レハール
マリ=アニエス・ジロ マチュー・ガニオ
きらきらと華やかでゴージャスな楽しい世界でした。
ジロの圧倒的な存在感。「ドナウの娘」では今ひとつに思えたラコットのデザインによる衣装も悪くない。ジロの身長としっかりした身体から繰り出される回転はなんともスケールが大きい。
マチューは王子様を演じているときより、こうしたちょっとひねりの効いたもののときに見せる表情の意外性に魅力を感じます。
Bプロ感想の(3)。これでやっと終わりです。
『マーラー交響曲第5番 アダージェット』
振付:J.ノイマイヤー
シルヴィア・アッツォーニ バンジャマン・ペッシュ
白い衣装がシンプルで素敵。でもこの旋律の中ではどこか痛々しくも見える。ノイマイヤーのマーラーは他に第3番を見ているけれど、あちらはブルーだったか、臙脂だったかのユニタード。こちらは女性は短いスカートがついているし、男性も上下別。衣装によって与える印象がずいぶん違うことに気付きました。
第3番のときもそうだったけど、ダンサー達の動きと表情を追いながら、音楽と共に何かを感じているだけ。うまく言葉に出来ないが嫌いではない。けれど何かこれ、といったものも長く残らないのでこういうことを書くときには困ってしまいます。
『ドリーブ組曲』
振付:J.マルティネス
エレオノラ・アバニャート マチアス・エイマン
エイマン君のドリーブ組曲は2007年のルグリ・ガラに続いて二度目。美しい脚線、伸びやかな動き、絶対的な若さ、そしてこの人の持っている「とってもいい感じ」。見る者に好感を与えないではいられない人だと思います。
アバニャートもキュートで良かったですが、私は「モーメンツ・シェアード」の彼女の方が好きですね。
『トリオ』
振付:S.L.シェルカウイ
歌:C.ブランコ
マリ=アニエス・ジロ イリ・ブベニチェク アレクサンドル・リアブコ
3人がいろいろな形で踊るのが興味深かったです。最初はブベニチェクとリアブコ、次にジロが加わり、リアブコが抜け・・・という具合。ジロの最初につけていたスカートが長くて二重になっているらしく、上の方の一枚を頭の上から垂らすようにする瞬間がありました。修道女のようにも、ムスリムの女性のようにも見えて印象に残っています。
最後はひとり、またひとりと床を転がり、3人揃って舞台の奥から手前に向かって転がって行きつ戻りつで終わり。
パンフレットの解説では作品名が「デュオ」となっていましたが、同じコンセプトだとすれば
憂鬱や孤独に沈む心が、希望に向かい浮上する歓喜を伝えたい
との願いが託されているとのこと。
最後の3人ユニゾンでの転がる動きはなんだか納得がいくというか、収まりのいい感じがしました。
『マノン』第1幕第2場より“パ・ド・ドゥ”
振付:K.マクミラン
音楽:J.マスネ
スヴェトラーナ・ルンキナ マニュエル・ルグリ
マノンとデ・グリューが手に手を取って逃げてきてからの寝室でのPDD。
ルグリは手紙をしたためる様まで芝居心に溢れています。彼のデ・グリューは初めて。なんと若々しいことか。まさに恋に落ちたばかり、幸せの絶頂にある若者の喜びが動きのすみずみから伝わってきます。
5月に「ル・パルク」を見たとき、ルグリとオドリック・ベザールが並んで踊るところがありました。ユニゾンで動かないといけないところなのに、音楽を聴かず、隣のルグリとも合わせようとしているようには見えない、勢いに任せるように暴走気味に踊るべザール君。それが良いことだとは思いませんが、私が感じたのは彼の絶対的な若さ、未熟さでした。それをいとおしいとすら思った。そして同時にルグリの成熟と年齢も感じてしまいました。
ルグリは信じられないぐらい若々しいけど、若い訳ではない。彼がすごいのは成熟した魅力を持ちつつもその類稀な演技力、表現力で恋する若者を描いて見る者を納得させてしまうことなのでしょう。
ルンキナのマノンはとても清潔。コケティッシュで男たちがどうにも抗えないような魅惑的な女には見えません。まだまだ踊りを見ただけでそのスタイルの違いがすぐにわかる、という境地には至らない私ですが、さすがにロシアはボリショイのプリマがマクミランを踊りなれていないのはわかる。ルグリの万全のサポートもあって、かなりこなしていたのだとは思いますが、零れ落ちるような、崩れてしまいそうな、落下の自在さがもっとあるといいのにと思いました。
どうにもこの作品に関しては望むものが高いのかもしれません。
でも全幕でのルンキナのマノン、見てみたい気もします。
『マーラー交響曲第5番 アダージェット』
振付:J.ノイマイヤー
シルヴィア・アッツォーニ バンジャマン・ペッシュ
白い衣装がシンプルで素敵。でもこの旋律の中ではどこか痛々しくも見える。ノイマイヤーのマーラーは他に第3番を見ているけれど、あちらはブルーだったか、臙脂だったかのユニタード。こちらは女性は短いスカートがついているし、男性も上下別。衣装によって与える印象がずいぶん違うことに気付きました。
第3番のときもそうだったけど、ダンサー達の動きと表情を追いながら、音楽と共に何かを感じているだけ。うまく言葉に出来ないが嫌いではない。けれど何かこれ、といったものも長く残らないのでこういうことを書くときには困ってしまいます。
『ドリーブ組曲』
振付:J.マルティネス
エレオノラ・アバニャート マチアス・エイマン
エイマン君のドリーブ組曲は2007年のルグリ・ガラに続いて二度目。美しい脚線、伸びやかな動き、絶対的な若さ、そしてこの人の持っている「とってもいい感じ」。見る者に好感を与えないではいられない人だと思います。
アバニャートもキュートで良かったですが、私は「モーメンツ・シェアード」の彼女の方が好きですね。
『トリオ』
振付:S.L.シェルカウイ
歌:C.ブランコ
マリ=アニエス・ジロ イリ・ブベニチェク アレクサンドル・リアブコ
3人がいろいろな形で踊るのが興味深かったです。最初はブベニチェクとリアブコ、次にジロが加わり、リアブコが抜け・・・という具合。ジロの最初につけていたスカートが長くて二重になっているらしく、上の方の一枚を頭の上から垂らすようにする瞬間がありました。修道女のようにも、ムスリムの女性のようにも見えて印象に残っています。
最後はひとり、またひとりと床を転がり、3人揃って舞台の奥から手前に向かって転がって行きつ戻りつで終わり。
パンフレットの解説では作品名が「デュオ」となっていましたが、同じコンセプトだとすれば
憂鬱や孤独に沈む心が、希望に向かい浮上する歓喜を伝えたい
との願いが託されているとのこと。
最後の3人ユニゾンでの転がる動きはなんだか納得がいくというか、収まりのいい感じがしました。
『マノン』第1幕第2場より“パ・ド・ドゥ”
振付:K.マクミラン
音楽:J.マスネ
スヴェトラーナ・ルンキナ マニュエル・ルグリ
マノンとデ・グリューが手に手を取って逃げてきてからの寝室でのPDD。
ルグリは手紙をしたためる様まで芝居心に溢れています。彼のデ・グリューは初めて。なんと若々しいことか。まさに恋に落ちたばかり、幸せの絶頂にある若者の喜びが動きのすみずみから伝わってきます。
5月に「ル・パルク」を見たとき、ルグリとオドリック・ベザールが並んで踊るところがありました。ユニゾンで動かないといけないところなのに、音楽を聴かず、隣のルグリとも合わせようとしているようには見えない、勢いに任せるように暴走気味に踊るべザール君。それが良いことだとは思いませんが、私が感じたのは彼の絶対的な若さ、未熟さでした。それをいとおしいとすら思った。そして同時にルグリの成熟と年齢も感じてしまいました。
ルグリは信じられないぐらい若々しいけど、若い訳ではない。彼がすごいのは成熟した魅力を持ちつつもその類稀な演技力、表現力で恋する若者を描いて見る者を納得させてしまうことなのでしょう。
ルンキナのマノンはとても清潔。コケティッシュで男たちがどうにも抗えないような魅惑的な女には見えません。まだまだ踊りを見ただけでそのスタイルの違いがすぐにわかる、という境地には至らない私ですが、さすがにロシアはボリショイのプリマがマクミランを踊りなれていないのはわかる。ルグリの万全のサポートもあって、かなりこなしていたのだとは思いますが、零れ落ちるような、崩れてしまいそうな、落下の自在さがもっとあるといいのにと思いました。
どうにもこの作品に関しては望むものが高いのかもしれません。
でも全幕でのルンキナのマノン、見てみたい気もします。
昨日の続きです。しかもまだ終わらない。
『白鳥の湖』第2幕より
スヴェトラーナ・ルンキナ マチュー・ガニオ
マチューは甘やかに美しい正真正銘の王子。オデットに寄せる想いの表現は控えめ。
ルンキナは小柄な印象ガあったのですが、とても大きく見える白鳥でした。白鳥の女王オデットとしての姿の美しさに全幕を観てみたいなと思い始めましたが、やっぱりこの方の感情表現が私には響いてきにくいようです。もうすこしオデットと王子の感情の交流が感じられるアダージオの方が好み。
『ロミオとジュリエット』第3幕より“寝室のパ・ド・ドゥ”
振付:J.ノイマイヤー 音楽:S.プロコフィエフ
シルヴィア・アッツォーニ バンジャマン・ペッシュ
このところしっかりマクミランのR&Jを刷り込んでしまった目には、違う振付家の捉え方は新鮮。
別れの朝ではあるけれど、二人は今後の再会をちゃんと信じている。一抹の不安はあっても。
アッツォーニは本当に様々な表情を見せてくれ、違う視点を教えてくれる。不安よりも愛する人と初めて結ばれた喜びの方をより強く感じました。
ペッシュは野生的でセクシーな魅力があって、それがすこし不敵な若者にも見えるけれど、ジュリエットに対していとしさを全開にするところがとても素敵でした。
『カノン』
振付・J.ブベニチェク 音楽:J.パッヘルベル
マチュー・ガニオ アレクサンドル・リアブコ イリ・ブベニチェク
聴く者を脅かすことのないパッヘルベルの「カノン」に身を任せつつ、三人それぞれ違った個性を放つ魅力的なダンサーの動きに見とれておりました。
『瀕死の白鳥』
ピアノ:上田晴子
マリ=アニエス・ジロ
確かアンナ・パブロワの衣装を再現したという、チュチュがなかなかデコラティヴ。チュチュの円盤スカート部分から白鳥の翼をたたんで後ろに跳ね上がったような飾りが立ち上がっていました。上を向いている部分はそれほど大きくはないのですが。
パンフレットの作品解説によればジロは
物理的な肉体の死ではなく「完全美の消失」「魂の堕落」という哲学的な意味での死を象徴的に表現したい
と語っていたそうです。
それを読んだ上で見たからなのか、確かに迫り来る「死」に抗うというより、何かに脅かされ抵抗しつつものみこまれていく様子を感じました。
誰かの踊ったこの作品に特別な思い入れがまだある訳ではないので、なかなか興味深く、また見てみたいと思います。
『白鳥の湖』第2幕より
スヴェトラーナ・ルンキナ マチュー・ガニオ
マチューは甘やかに美しい正真正銘の王子。オデットに寄せる想いの表現は控えめ。
ルンキナは小柄な印象ガあったのですが、とても大きく見える白鳥でした。白鳥の女王オデットとしての姿の美しさに全幕を観てみたいなと思い始めましたが、やっぱりこの方の感情表現が私には響いてきにくいようです。もうすこしオデットと王子の感情の交流が感じられるアダージオの方が好み。
『ロミオとジュリエット』第3幕より“寝室のパ・ド・ドゥ”
振付:J.ノイマイヤー 音楽:S.プロコフィエフ
シルヴィア・アッツォーニ バンジャマン・ペッシュ
このところしっかりマクミランのR&Jを刷り込んでしまった目には、違う振付家の捉え方は新鮮。
別れの朝ではあるけれど、二人は今後の再会をちゃんと信じている。一抹の不安はあっても。
アッツォーニは本当に様々な表情を見せてくれ、違う視点を教えてくれる。不安よりも愛する人と初めて結ばれた喜びの方をより強く感じました。
ペッシュは野生的でセクシーな魅力があって、それがすこし不敵な若者にも見えるけれど、ジュリエットに対していとしさを全開にするところがとても素敵でした。
『カノン』
振付・J.ブベニチェク 音楽:J.パッヘルベル
マチュー・ガニオ アレクサンドル・リアブコ イリ・ブベニチェク
聴く者を脅かすことのないパッヘルベルの「カノン」に身を任せつつ、三人それぞれ違った個性を放つ魅力的なダンサーの動きに見とれておりました。
『瀕死の白鳥』
ピアノ:上田晴子
マリ=アニエス・ジロ
確かアンナ・パブロワの衣装を再現したという、チュチュがなかなかデコラティヴ。チュチュの円盤スカート部分から白鳥の翼をたたんで後ろに跳ね上がったような飾りが立ち上がっていました。上を向いている部分はそれほど大きくはないのですが。
パンフレットの作品解説によればジロは
物理的な肉体の死ではなく「完全美の消失」「魂の堕落」という哲学的な意味での死を象徴的に表現したい
と語っていたそうです。
それを読んだ上で見たからなのか、確かに迫り来る「死」に抗うというより、何かに脅かされ抵抗しつつものみこまれていく様子を感じました。
誰かの踊ったこの作品に特別な思い入れがまだある訳ではないので、なかなか興味深く、また見てみたいと思います。
また1週間のご無沙汰となってしまいました。土日はエトワール・ガラ2日連続鑑賞。都心に近くないところに住んでいるので週末2日通うのは避けたいのですが、平日に間に合う自信がなかったので致し方なく。
Bプロ、Aプロの順に観る事になりましたが、個人的にはそれが良かったようです。
感想をすこしだけ上げておきます。続きはまた後ほど。
『眠りの森の美女』第3幕より“青い鳥”
振付:R.ヌレエフ
メラニー・ユレル アレクサンドル・リアブコ
確か2005年ハンブルク・バレエ来日時に話題になっていた、リアブコの青い鳥。こういう先入観はない方がいいなぁ、というのが最近の実感なのですが、やっぱり素晴らしかったです。
あのしなやかで柔らかい脚捌き、跳躍は一体何事でしょうか。力を感じさせる青い鳥もいるなかで、なんとも軽やかな、鳥というより全然別のもっと自由な夢の中の生きものを見ているかのようでした。
ユレルはサポートされてのピルエットで軸がずれることが多く、その辺りはパートナーと慣れていないせいなのでしょうか。時々ポーズにはっとする美しさがあって、さすがパリ・オペラ座のプルミエールなのかなとも思いつつ。
『モーメンツ・シェアード』
振付:R.V.ダンツィヒ 音楽:F.ショパン
ピアノ:上田晴子
エレオノラ・アバニャート マニュエル・ルグリ
これが素晴らしかった!Bプロ中私にとっては白眉。
アバニャートを初めて素敵だと思いました。今までどうにも合わなかったのです。
印象に残っているのは二人が向かい合い、アバニャートが肘を張って両手を顔の前に持っていき、サポートされつつ片足ポワント(多分)になるところ。何度か繰り返され、いつもアバニャートを背中から見ていたのが、最後に一度彼女の顔が見える向きで動く。おそらくこの作品の中でキーとなる動きだと思います。どこかせつない。
いろいろ感じたことを言葉にするのは難しい。的外れかもしれないし、きっと人それぞれに違う。けれどそこにはしっかりと二人の世界がありました。理屈はいらない。引きずり込まれるように音楽と、二人の動きを見守り、心を遊ばせていました。
またピアノがひっそりと寄り添って美しい。どうしてもダンサーたちに集中してしまいますが、それをマイナスの意味で乱すことがけっしてないし、ダンスと分かちがたく音楽が一体となっている。
もちろんルグリも素晴らしかった。音楽であり、アバニャートを輝かせるパートナーであり、完成度高く作品の中に存在している。
ああもう一度観たい。
Bプロ、Aプロの順に観る事になりましたが、個人的にはそれが良かったようです。
感想をすこしだけ上げておきます。続きはまた後ほど。
『眠りの森の美女』第3幕より“青い鳥”
振付:R.ヌレエフ
メラニー・ユレル アレクサンドル・リアブコ
確か2005年ハンブルク・バレエ来日時に話題になっていた、リアブコの青い鳥。こういう先入観はない方がいいなぁ、というのが最近の実感なのですが、やっぱり素晴らしかったです。
あのしなやかで柔らかい脚捌き、跳躍は一体何事でしょうか。力を感じさせる青い鳥もいるなかで、なんとも軽やかな、鳥というより全然別のもっと自由な夢の中の生きものを見ているかのようでした。
ユレルはサポートされてのピルエットで軸がずれることが多く、その辺りはパートナーと慣れていないせいなのでしょうか。時々ポーズにはっとする美しさがあって、さすがパリ・オペラ座のプルミエールなのかなとも思いつつ。
『モーメンツ・シェアード』
振付:R.V.ダンツィヒ 音楽:F.ショパン
ピアノ:上田晴子
エレオノラ・アバニャート マニュエル・ルグリ
これが素晴らしかった!Bプロ中私にとっては白眉。
アバニャートを初めて素敵だと思いました。今までどうにも合わなかったのです。
印象に残っているのは二人が向かい合い、アバニャートが肘を張って両手を顔の前に持っていき、サポートされつつ片足ポワント(多分)になるところ。何度か繰り返され、いつもアバニャートを背中から見ていたのが、最後に一度彼女の顔が見える向きで動く。おそらくこの作品の中でキーとなる動きだと思います。どこかせつない。
いろいろ感じたことを言葉にするのは難しい。的外れかもしれないし、きっと人それぞれに違う。けれどそこにはしっかりと二人の世界がありました。理屈はいらない。引きずり込まれるように音楽と、二人の動きを見守り、心を遊ばせていました。
またピアノがひっそりと寄り添って美しい。どうしてもダンサーたちに集中してしまいますが、それをマイナスの意味で乱すことがけっしてないし、ダンスと分かちがたく音楽が一体となっている。
もちろんルグリも素晴らしかった。音楽であり、アバニャートを輝かせるパートナーであり、完成度高く作品の中に存在している。
ああもう一度観たい。
1週間のご無沙汰となってしまいました。まだ少々余裕なく、別件もありしばらくこんなペースかもしれません。
ひとつひとつの公演について感想を書くのは断念し、メモ程度にまとめてみようと思います。
7月5日『シルヴィア』マチネ
シルヴィア:サラ・ラム
アミンタ:フェデリコ・ボネッリ
オリオン:ヴァチェスラフ・サモドゥーロフ
ラムは第3幕のチュチュ姿でのPDDが似合っていて素敵でした。第1幕の雄々しいシルヴィアのところはすこし物足りなく。
ボネッリはやはり素敵でしたが、アミンタは出番が少ない。もうすこし強く印象に残ってもいいような気がしてしまいました。
サモドゥーロフのオリオンも男性的で良かったです。
DVDを見たときから気に入っていたエロスの役どころやダンスがやっぱり魅力的。
これをギャリー・エイヴィスが踊ったりしないのだろーか、と妄想しました。
『シルヴィア』という作品はシルヴィア役のダンサーが命。シルヴィアの存在感、満載の踊り、表情の変化を楽しむためのものだと実感。
実際の舞台を観て、やっぱりダーシー・バッセルは別格なのだなと再確認することになるとは。
7月13日 『眠れる森の美女』ソワレ
オーロラ姫:マリアネラ・ヌニェス
デジレ王子:ティアゴ・ソアレス
リラの精:イザベル・マクミーカン
カラボス:ジェネシア・ロサート
国王:クリストファー・サウンダース
お妃:エリザベス・マクゴリアン
ヌニェスのオーロラ姫に満足。テクニックはしっかりと安定しているし、演技もなかなか。満面の笑顔で自信と余裕をもって踊りきったローズ・アダージョには感嘆。素晴らしかったです。
幻影の場はすこし表情が豊かすぎかしらとも思いましたが、それが彼女のオーロラなのかもしれません。
最後のGPDDも見事に輝いていました。
ソアレスはひとしきり悪い遊びもしました、という感じのする大人っぽい王子。でも品がある。踊りもダイナミックで綺麗。少々おてんばに思えるヌニェスのオーロラには包容力のありそうなソアレスの王子がぴったり。最後の方は実生活でも恋人同士なのがわかるところがあり、微笑ましかったです。
リラの精は少々存在感が希薄。
カラボスがとても気に入りました。老婆ではなく大人の女なカラボス。こういうキャラクターは大好き。見せ場は第1幕の登場のところだけなのですが、とにかくそこがかっこいい。
日本のバレエ団が「眠り」をやるときと違って、プロローグ、第1幕での国王、お妃、カタラビュットの芝居に見ごたえがありました。カタラビュットに向かって「全員招待しただろうな、もれはないだろうな」とでも言うように念押しをした国王は、カラボスに詰め寄られると「ワシは知らん、こいつが」みたいにカタラビュットに責任転嫁。こういう上司は嫌ですけど、ここまでくっきりやってしまうんだ、と感心しました。
お妃はカラボスに頭を下げようとしたりして、それを国王に止められてしまうのですが、第1幕で編み物をしていた娘たちを許すように国王にとりなすところなど、人柄がきちんと伝わってきました。
その他では崔由姫さんの済んだ泉の精が観られて良かった。踊りも綺麗だし持っている雰囲気が素敵。上体と腕の使い方が美しいのではないかと思います。彼女が踊るとその周りの空間だけ別物になる。ファーストアーティストから1階級飛ばしてファーストソロイストに昇格されたそうで、今後の活躍が楽しみです。
男性の見せ場が少ない「眠り」で、第1幕の妖精たちにお付きがついてくるのは好き。リカルド・セルヴィラとホセ・マルティンぐらいしかわからなかったのですが、男性ダンサーが並んで同じ踊りをすると個性の違いがわかって楽しい。何故かセルヴィラに目が行きました。崔さんのお付きだったせいもあるかしら。
フロリナ王女のローレン・カスバートソン、青い鳥の佐々木陽平さんもとても良かったです。
最終的に2公演ちゃんと観られてなかなか楽しく、圧倒される、ということはありませんでしたが良かったです。来日した中で観られなくて残念だったのは、ルパート・ペネファーザーと散々こぼしているギャリー・エイヴィス。
3年に一度?のサイクルだと次は2011年?どんな演目をどんなメンバーで持ってきてくれるでしょうか。
ひとつひとつの公演について感想を書くのは断念し、メモ程度にまとめてみようと思います。
7月5日『シルヴィア』マチネ
シルヴィア:サラ・ラム
アミンタ:フェデリコ・ボネッリ
オリオン:ヴァチェスラフ・サモドゥーロフ
ラムは第3幕のチュチュ姿でのPDDが似合っていて素敵でした。第1幕の雄々しいシルヴィアのところはすこし物足りなく。
ボネッリはやはり素敵でしたが、アミンタは出番が少ない。もうすこし強く印象に残ってもいいような気がしてしまいました。
サモドゥーロフのオリオンも男性的で良かったです。
DVDを見たときから気に入っていたエロスの役どころやダンスがやっぱり魅力的。
これをギャリー・エイヴィスが踊ったりしないのだろーか、と妄想しました。
『シルヴィア』という作品はシルヴィア役のダンサーが命。シルヴィアの存在感、満載の踊り、表情の変化を楽しむためのものだと実感。
実際の舞台を観て、やっぱりダーシー・バッセルは別格なのだなと再確認することになるとは。
7月13日 『眠れる森の美女』ソワレ
オーロラ姫:マリアネラ・ヌニェス
デジレ王子:ティアゴ・ソアレス
リラの精:イザベル・マクミーカン
カラボス:ジェネシア・ロサート
国王:クリストファー・サウンダース
お妃:エリザベス・マクゴリアン
ヌニェスのオーロラ姫に満足。テクニックはしっかりと安定しているし、演技もなかなか。満面の笑顔で自信と余裕をもって踊りきったローズ・アダージョには感嘆。素晴らしかったです。
幻影の場はすこし表情が豊かすぎかしらとも思いましたが、それが彼女のオーロラなのかもしれません。
最後のGPDDも見事に輝いていました。
ソアレスはひとしきり悪い遊びもしました、という感じのする大人っぽい王子。でも品がある。踊りもダイナミックで綺麗。少々おてんばに思えるヌニェスのオーロラには包容力のありそうなソアレスの王子がぴったり。最後の方は実生活でも恋人同士なのがわかるところがあり、微笑ましかったです。
リラの精は少々存在感が希薄。
カラボスがとても気に入りました。老婆ではなく大人の女なカラボス。こういうキャラクターは大好き。見せ場は第1幕の登場のところだけなのですが、とにかくそこがかっこいい。
日本のバレエ団が「眠り」をやるときと違って、プロローグ、第1幕での国王、お妃、カタラビュットの芝居に見ごたえがありました。カタラビュットに向かって「全員招待しただろうな、もれはないだろうな」とでも言うように念押しをした国王は、カラボスに詰め寄られると「ワシは知らん、こいつが」みたいにカタラビュットに責任転嫁。こういう上司は嫌ですけど、ここまでくっきりやってしまうんだ、と感心しました。
お妃はカラボスに頭を下げようとしたりして、それを国王に止められてしまうのですが、第1幕で編み物をしていた娘たちを許すように国王にとりなすところなど、人柄がきちんと伝わってきました。
その他では崔由姫さんの済んだ泉の精が観られて良かった。踊りも綺麗だし持っている雰囲気が素敵。上体と腕の使い方が美しいのではないかと思います。彼女が踊るとその周りの空間だけ別物になる。ファーストアーティストから1階級飛ばしてファーストソロイストに昇格されたそうで、今後の活躍が楽しみです。
男性の見せ場が少ない「眠り」で、第1幕の妖精たちにお付きがついてくるのは好き。リカルド・セルヴィラとホセ・マルティンぐらいしかわからなかったのですが、男性ダンサーが並んで同じ踊りをすると個性の違いがわかって楽しい。何故かセルヴィラに目が行きました。崔さんのお付きだったせいもあるかしら。
フロリナ王女のローレン・カスバートソン、青い鳥の佐々木陽平さんもとても良かったです。
最終的に2公演ちゃんと観られてなかなか楽しく、圧倒される、ということはありませんでしたが良かったです。来日した中で観られなくて残念だったのは、ルパート・ペネファーザーと散々こぼしているギャリー・エイヴィス。
3年に一度?のサイクルだと次は2011年?どんな演目をどんなメンバーで持ってきてくれるでしょうか。
